「成功とは、富や地位のことをいうのではなく、人生において自分の能力を
満足がいくほど発揮できたかどうかだ」と、言った人がいます。私もそう思
います。
フランスのリヨンで、下水道工事をしていた四人が悪性ガスを吸ってしまい
倒れてしまいました。それを現場に居合わせた十八歳の少女が、飛び込んで
四人とも救い出したそうです。
最初三人を救い出しましたが、自分もガスを吸って悶絶してしまいます。幸
い彼女の髪に縄を結んでいたため、地上に引き上げられ、息を吹き返しまし
た。
すると、再び少女は地下に飛び込み、四人目の男を救ったというのです。
成功論とは関係ないかもしれませんが、冒頭の言葉を述べた人物は、こうい
う話を紹介することにより、現世的な成功、不成功を超越した、より高次な
価値観を、私たちに教えてくれます。
成功、不成功の判定は、本人が自ら下すべきで、時代精神※、義務感、自己
犠牲などに殉じられる人間は、人生の成功者であると彼は考えます。
金を儲けるだけが成功ではない。
彼の成功論でも、富を手に入れることが成功者の第一義であることは認めて
います。しかし、一方で優れた人格や品性を身につけた人の価値を強調して
いるのです。
そして、この二つは矛盾するようで矛盾しないと・・・。
実はこの人物の考え方に影響を受けて、私はこのブログもメルマガも立ち上げ
たのです。→ http://park7.wakwak.com/~ukiuki21/contents15.htm
※ある時代を支配し特徴づけるような普遍的な精神、または意識。