成功哲学やノウハウには、夢や目標を、心に強く念じたり、唱えたり、紙に
書いたりすれば、潜在意識が働いて、それを手に入れるよう脳が勝手に動き
出すと書いてあります。
それは、多くの成功者の物語に、そのようにして成功したと書かれているこ
とからも、正しいのかも知れません。
しかし、現実はチャレンジした殆どの人が、成功の果実を摘み取ることはで
きません。
何故でしょうか？
イソップ童話『北風と太陽』の話をご存知ですか？北風と太陽が、旅人の上
着を脱がす競争をする話ですね。
北風は風力で上着を吹き飛ばそうとしますが、旅人は寒いので、飛ばされな
いようにしっかり服を掴んで離しません。
それに対し太陽はじりじり照り付けて、いともたやすく旅人の上着を脱がせ
てしまいます。
ここで仮説を立てます。
成功、自己実現できない人の多くが、実は偽りの夢や目標を設定しているの
ではないか？と・・・。
営業では、顧客のニーズを掴めと言われます。一方でニーズは、マーケティ
ングによって作り出されてもいます。
今やあらゆる媒体を駆使してコマーシャルが仕掛けられ、単に情報を流すだ
けでなく、流し方をコンサルするマーケッターも活躍しています。
情報化社会を、消費者に仕掛けられた罠という側面から捉えると、金太郎飴
のように画一化された欲望（価値観）を持たされてしまう危険も感じます。
そもそも私たちは、一人ひとり違ったＤＮＡを授かり、違った環境で育って
きたのです。価値観は違って当たり前なのです。
意図的に刷り込まれた価値観によって、もし私たちが偽りの夢や目標を設定
していたらどうでしょうか？
恐らくそのような状況で、心に強く念じたり、唱えたり、紙に書いたりして
も、その行為は北風と同じでしょう。
では、自己実現にとって、太陽に当たるモノは何でしょうか？
それさえ分かれば、いともたやすく私たちは動き出せるはずです。
『等身大の成功』
http://park7.wakwak.com/~ukiuki21/contents2.htm
