本田健氏は、著書『ユダヤ人大富豪の教え』の中で、億万長者のゲラーに、
次のように言わせています。
「ほとんどの人間は自分の見たいものを見て、聞きたいものを聞き、自分ら
しく生きているつもりで、他人の望む人生を生きている」
意味深長な言葉です。
私は、殆どの人が成功者になれない理由の一つは、ここにあると思っていま
す。
ここでいう他人とは、親族も含むでしょう。友人知人、世間の目、そして、
経済のシステムの中の”勝ち組”です。
思い出してみれば、私自身、流行に流されて、仕掛けられたものを欲しがり、
無理をして手に入れたことがしばしばあります。
それでいて、物欲にかられて金を欲しがることを卑しいことだとする、暗黙
の道徳観に縛られています。
そして、ケチと倹約を混同し、金の使い方を誤ります。
人生の局面での進路の選択も、必ずしも自分が本当に望んだ事とは思えませ
ん。周りの目を気にしながら、選んできた気がします。
実は、ある意味その方が楽なんです。うまくいかないことを、自分以外のも
ののせいにできますから・・・。
私が、ロバート・キヨサキ氏の著書から受けた衝撃と違和感は、ラットレー
ス※を続ける自分の現実と、させる側に回ることをイメージしたときのもの
でした。
しかし、本田健氏の本は、そんな私の違和感を晴らしてくれました。
「普通、人は『得意なこと』と『大好きなこと』を混同してしまう」
たまたま得意な分野で成功すると、賞賛とお金を得る事になりますから、多
くの場合ワクワク病にかかってしまうそうです。
恋をして、のぼせた勢いで結婚するのと一緒で、真実の姿に失望して破局を
迎えるように、幸せにはなれない。
ゲラーは言います。
「『大好きなこと』とは、もっと静かで、落ち着いたもので、周りの人間が
評価してくれなくても、それをやるだけで楽しくてしょうがない、時間を忘
れてしまう、そんなことだ」
「一個人が世界に貢献出来ることは、その人が生まれてきた使命に気づき、
それを生きること。それには『自分の好きなことをやる』ただそれだけで
いい」
「好きなことをやっていれば、その人は幸せになり、幸せな人は周りを幸せ
にする」
「好きなことをやっていれば、時間差はあってもお金はやってくるはずだ。
万が一お金がやってこなくても、好きなことをやって幸せなんだから、それ
で充分だろう」
じゃあ、どうしたら、好きなことが見つかるのか？
それに対する答えとして、ゲラーは、今していることを愛し、それに全力投
球すれば、次々に新しい興味深いことが出てきて、そのチャンスが訪れると
言うのですが・・・。
ゲラーの言う事は真実ですが、その上で、私は更に深いところが知りたいと
思いました。
それは、ゲラーの言う、”その人が生まれてきた使命”→”自分の好きなこ
とをやる”の、本当に好きなこと知るためのスキルです。
次回は、そこへ私を導いた本について触れたいと思います。
※ラットレース；前号参照（ バックナンバー ↓）
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000127756
”あなたならではの成功をサポートする小冊子”が廃刊になりました。在庫
あと０冊→ http://tinyurl.com/56qxz ですが、申し込まれて所定の手続
き（送料の切手１４０円分を送っていただいております。それを利用して発
送）を済まされていない方がいらっしゃいます。１ヶ月を経過しましたら、
無効とさせていただき、キャンセル扱いとします。そこでキャンセル待ちを、
受け付けます。先着順です。ご希望の方は「キャンセル待ち希望」と、メー
ルをお送り下さい。→ k-yukawa@af.wakwak.com
