自分探しの心の旅

　私達は、何時と決められていないだけで、遅かれ早かれ確実に死にます。


　それでも、そのことについて絶望するする人はいません。


　長くてせいぜい１００年程度の人生です。それも、今この瞬間に終わる可能
　性だってあるんです。


　何時か分らないから、普通にしていられるんですね。


　人生をバラ色にするのは、実はとても個人的な問題で、端からそのように見
　えても、必ずしもそうとは限りません。


　もう少し技術が進歩すれば、映画”トータルリコール”のように、仮想現実
　で、至福の気分にお手軽になれる日が来るのかもしれません。ちょっと気持
　ち悪いですが・・・。


　まぁ、アミューズメントパークなんかは、それに近いものがありますね。




　今まで築き上げてきた、社会的地位やプライドが、スキャンダルに汚れ、崩
　れ落ちていく。


　若い妻の裏切りに対する復讐で、老作家は妻に容疑がかかるよう、殺人事件
　に見立てた自殺を企てます。


　そしてそれを、幼馴染の探偵が事前に見破ると、生き恥をさらしたくないと、
　その場で死のうとするのです。




　「私はもう歳だ。全てを失って、もうやり直す気力なんか残っちゃいない。
　お願いだから死なせてくれ！」




　「それでも死んではだめです。もし明日死ぬと分っていても、一からやり直
　していけないと、いったい誰が決めたんですか？」




　ドラマ”古畑任三郎”のひとコマです。




　この、「もし明日死ぬと分っていても、一からやり直していけないと、いっ
　たい誰が決めたんですか？」というセリフが気に入ってしまい、それをネタ
　に書いています。




　いったい誰が決めたのか？


　絶望している人の殆どは、勝手に希望が無いと思い込んでいるだけです。



　気の持ちようで、人生は誰でもバラ色にできるのではないでしょうか？




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