走らなきゃ！!

記憶が混濁しているようです。
西湖だと思っていたことが河口湖だったようで・・・
前編とダブル部分がありますがお許しくださいね。


河口湖のトンネルにさしかかります。
トンネル内は強い向かい風。
後方から応援しながら近づいてくる車。
声の主はかおちゃんでした
トンネル内は響く、響く

そこでダンナが私設エイドに来なかったという情報をＧＥＴ。
ダンナの途中棄権を確信しました

トンネルの外では時折突風が・・・
前を走る男性の帽子が飛ばされて帽子が車に轢かれる～
って思った瞬間、車は停まってランナーが帽子を拾うのを待っててくれました。
やさしいドライバーさんだぁ
ふと見るとＫＩＴＴＹ２号さんでした。

西湖を走ってるとだんだんと脚の痛みが・・・
薬の効果もこれまでか。
棄権するならダンナの分の薬、もらっておけばよかった
でも、まだまだ走れてるので大丈夫

うどんポイント付近、
１１２ｋｍに参加の☆のＲさんとすれ違えました。
この辺りですれ違えるってことはまずまずのペース
そしてmasyuさん、続いてkoba-tea.さんとすれ違えました
二人とも苦しそう。
速い人でも苦しいんだ。っていうか、速いからくるしいのか。
・・・で、他の人は
楽天鬼ごっこはどうなってるんだろう
少ししてcroceさん。
元気そうです

静かな精進湖にくるとちょっとテンションダウンぎみ
脚もだんだん痛くなってくるし・・・
どら焼き食べて元気だします。

再び国道に出たところでラルム♪さんと会えました
「本栖湖にみんないるよ～」
その言葉にちょっとテンションアップ

本栖湖に曲がる地下道、この階段がきついっ
でももうすぐエイドだし、下りだし、頑張って走る。
ひろみさん発見
と、その前に・・・素浪人さん
鬼ごっこ中のはずでは・・・
そして正装のひろみさんの応援で元気をもらって本栖湖へ。
７２ｋｍに参加のＫＩＴＴＹ１号さんに会えました。
もちろんＫＩＴＴＹ２号さんもご一緒です
預けていた荷物を受け取り、ゼリードリンクとエアー○ロン○スをポケットに入れます。
エイドでは楽しみにしていたカステラ・・・
もうありませんでした
ＫＩＴＴＹ１号さんとほぼ同時に出発です。

休憩後は脚、動かないなぁ～
歩きは１０歩まで、と決めてなるべく走ります。
実際は左右で１と数えていたので２０歩。
ここが私の甘いところです

７６ｋｍのうどんエイドより手前でかおちゃん＆雲助さんの私設エイド。
ここでうどんとコーラをいただきました。
エネルギーが切れてつらくなる前に補給できるって、ホントありがたいです

７８．９ｋｍの第三関門。
あと約ハーフを３時間。
エイドの人は「このペースで行けば完走できるよ」って、
このペースのまま行ければでしょ。

８３．６ｋｍエイド。
これまでエイドに立ち寄っては前後しながら走っていたＫＩＴＴＹ１号さんとしゃおらいさん。
トイレに行ってる間に行ってしまいました
なんだか急に心細くなってくる
トイレに行ったせいで脚、完全に固まりました
激痛で走りだせない
１歩走って…痛っ…１０歩あるく。
２歩走って…痛っ…１０歩あるく。
そうして一歩ずつだましだまし脚を慣らしていきます。
痛さをこらえて走ろうとすると呼吸をするのを忘れてる。
苦しくなってあわてて呼吸。
痛いよぉ～ツライよぉ～
あ～、私、なんでこんなツライことしてるんだろう

アート鈴木さんがリズムよく追い抜いて行きます。
ついて行かなきゃ
でもついて行けない
待って～っ

車で移動応援をしてくれているＫＩＴＴＹ２号さんの声援にも
笑顔で応える余裕がなくなってきました
ふと見ると前のランナーが六花さんとハイタッチ
私もハイタッチした～い
ミーハー心でちょっぴり元気を取り戻します

河口湖を離れて国道が近づくと、だんだん歩く人が増えてきました。
でも、ここで歩いちゃダメなんだよ～。
わかってるけど、歩くのと大して変わらない速さでしか走れない

９１．９ｋｍ第４関門通過
あと約８ｋｍで残り５７分。
キロ７分で行かないと間に合わない。
え～っ無理ぃ～
エイドのおじさんが「歩いてちゃ間に合わないよ！腕振って！走って！」
そうだ、走らなきゃ
歩くのは３歩まで。
走っては歩いて、すぐ走り出す。
ちょっとずつ走る長さを延ばして・・・
苦しい・・・でも走らなきゃ

ふとスタート前にひろみさんが言ってた言葉が頭をよぎる。
「youちゃんのゴールシーンが見たくて来た」
そう言ってくれたのに、あきらめるわけにはいかない
かおちゃんも「ゴールで待ってるね」って・・・
「今年こそ完走できるといいね」って応援してくれたみんなの期待を裏切ることになる。
腰に揺れてる「勝利の女神」をそっとさわって・・・
あきらめない

ゴールシーンを想像してみた。
笑顔で余裕のゴール・・・これはもうありえない
よくって制限時間ぎりぎり、カウントダウンと共になだれ込むようにゴール
これ、けっこう感動的かも
でも、一歩間違えると・・・カウントダウン後みんなの溜息と共にゴール
これ、つら過ぎる
でもまだトラック走れるだけいいか。
最悪なのは、北麓公園まで戻ってるのにトラックに入れてもらえず「ここまでで～す」・・・
これは悲しすぎる～
こんなにツライ思いしてここまで来たんだから絶対にゴールしたい

あぁ、でもこの坂どれだけ続くの～
さっきおじさんが「あと７ｋｍ」って言ってたけど、実は６ｋｍだったりしないかなぁ～
必死に走ってるつもりでもキロ８分がせいぜい
最後に下りがあるっていうし、そこで少しは挽回できる

音楽が聞こえてきた。
ゴール会場が近い
・・・道端の私設エイドでした
あったかいミルクティー飲みたいところだけどそんな余裕はない

「上りあと８００ｍです」
ツライのももう少しだ。
でも時間がない。
下りになったら挽回するため更に頑張る。

ここ数分で、急に暗くなって前を走るランナーの姿がみえなくなってきた。
会場にあった巨大提灯のようなライトが見えた
ゴール会場の入り口
ただの曲がり角でした

人がいる、今度こそゴール
ダンナだ。
ゴールだ。
ひろみさん
帰ってこれたよぉ～
もう、頭のなかはパニック状態
一人一人の顔は確認できないけど、みんながいる
カメラが光る
きっとkoba-tea.さんだ。
なぜかここだけ冷静
「大丈夫間に合うよ」
最初誰の声かわからなかったけど、目に入ったのはぺこちゃんだった。
トラックに入れた。
あとはゴールをめざすだけ。
私の前にほどよい間隔でランナーが二人　　
すると前のランナーが急に立ち止まる。
距離つまっちゃうよ～。
後ろからもランナーの気配。
少しペースを落として、自分の前にゴールテープが張られるのを待ってゴール
みんながゴール前で待っててくれました

時計を見るのも止めるのも忘れてたけど、
後でリザルト確認したら１３時間５５分１０秒。
思ったより早かったです。

本栖湖に預けておいた荷物を受け取りに体育館まで・・・行けませんっ
もう一歩も歩きたくないし、歩けない
ダンナに取りに行ってもらってる間ストーブのそばのイスに座って休憩。
トン汁はもうありませんでした

体も冷えてきたし、さぁ、温泉行って帰る？
ダンナが「あんた、その脚で温泉歩いて入れないでしょ。」と冷たいお言葉。
確かに歩けません・・・
やっとの思いで駐車場までたどりつき車に収容。
そのまま家まで強制送還となりました

途中、ダンナがお腹すいたというのでパーキングへ。
ダンナの食事中私は
今日のご褒美のソフトクリームを買ってきてもらって車の中で食べました。
元気なダンナに連れて帰ってもらえてよかった～



今回の完走、特に最後の上りを走れたのは、みんなが待っててくれてるという思いが強かったからだと思います。
一人で参加していたら、間違いなく最後は心が折れ、歩いてしまってゴールを逃していたことでしょう。
力を貸してくれたみなさん、ホントにありがとうございましたっ



おまけ

右がダンナの・・・心なしか悲しそう。
左は私の・・・苦痛で顔、歪んでる！？