またまたがん治療に関する、新たな朗報が届いた!
ホントにありがたいことです。
以下はその記事の全文です。
<膵臓がん>血管修復で増殖抑止 新治療法に…旭川医科大
7月14日11時11分配信 毎日新聞
旭川医科大などの研究グループは、
骨髄細胞を移植してがんの周辺の血管を修復・再生し、血流を改善する新たな方法で、
膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑えることに動物実験で成功した。
がんの周辺で血管が乱造されるのを食い止め、
がん細胞を「兵糧攻め」にする従来の治療法とは正反対で、
膵臓がんなど治りにくいがんの新たな治療法になるという。
13日付の米がん学会誌「キャンサー・リサーチ」電子版で発表した。
がん細胞が増殖すると、酸素や栄養を運ぶため無秩序に細い血管が増える。
近年、薬で血管の乱造を防ぐ治療法が注目され、
大腸がんや肝がん、腎臓がんなど、血流量の多い臓器がんに効果がある。
ところが、同大の水上裕輔講師(消化器内科学)らが膵臓がんを調べた結果、
細い血管の乱造が血液の流れを乏しくし、腫瘍(しゅよう)内が酸素不足になり、
低酸素状態を好む、膵臓がんなどのがん細胞の温床になっていた。
このため、血管再生を促す骨髄細胞を培養してマウスに注入。
がんの周囲の血管が正常に形成され、腫瘍の増大を大幅に遅らせることができた。
血流改善で抗がん剤が腫瘍内に届くようになったためという。
転移が進むこともなかった。
水上講師は
「患者本人の骨髄細胞を培養して移植するには課題も多く、
簡単に採取できる血液細胞を使う方法も研究中。
治りにくいがんの新たな治療法として実現したい」と話す。