海と真珠

夏服を着た女たち、というのはアーウィン・ショーの短編集のタイトルだ。
昔そのタイトルのセンスの良さに惹かれて手に取って読んだ本だが、中身は
よく覚えていない。

何でその話かというと、昨日夏服を1枚購入したからだ。
近年の過酷すぎる暑さの夏は苦手だが、私は実は夏服が大好きなのだ。

子供の時洋裁の得意な母が作ってくれた、半袖のワンピース。
カルピスみたいな水玉模様だったり、リボンのついたギンガムチェック
だったり。母は料理は苦手だが、お洒落だったのでセンスは抜群だった。
それらを着ると大概近所の人に褒められて、普段褒められることの少なかった
私には心躍る経験だった。

そんな思いでのせいか、今も夏服を見るとソワソワしてしまう。
派手なリゾート向きのサマードレスもいいし、逆にシックな服も素敵。
アクセサリーもサンダルも、夏は小物ですら選ぶのが楽しい。

という訳で、結構夏服持ちの私。でも、昨年タカシマヤのプレセールにて
購入した黒のブラウスに合わせるボトムが無いことに、引っ越し後
クローゼットの整理をしていて気がついた。

丈が長めなので、スカートよりもパンツの方がすっきり見えそう。
ワイドパンツはなしだわね。そうあれこれ吟味して、昨日購入したのが
オフホワイトのジョガーパンツ。





しかも裾がプリーツになっていて可愛いの。
これを履いて試着室から出てくるとショップのスタッフさんが、
「Sサイズも着てみますか？」とおっしゃる。とんでもない！
Mサイズで充分。

吟味してよく考えての買い物は結構楽しい。
大事に履いて、夏を満喫したいものだ。


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