「月とキャベツ」
■[映画]月とキャベツ山崎まさよし主演。書けないし歌えなくなって山でキャベツを育ててばかりいる歌手の元に、ファンの少女が押しかけてくる。彼女は不思議な雰囲気のダンサー。彼女の踊りや奔放な行動に刺激され、創作活動に打ち込めた彼は、「One more time,One more chance」の曲を作り上げる。やっとココロが近づいた二人。しかし彼女は、先日の台風により、既に亡くなっていた…。幽霊ネタの映画はあまり好きじゃない。それに歌手として超リスペクツのまさやんの演技ってのも、全然期待していなかった。って言うか、単なるB級のアイドル映画だと思っていた。昔はPVとかって無かったから、下らないアイドルの映画とかよくあったから。ところがどうだろう、この映画は…。田園を遊ぶ夏休みのノスタルジーと、曲を作るという行為。美しい映像と短い台詞。近付いたり触れなかったりのモドかしい二人のぬるさ。…ヤバい…ストライクど真ん中やぁ…。曲は勿論良い。ラストではピアノを弾いて歌うまさやん。ただ歌うだけなのだ。それだけ。それだけで・・・なんで私、こんな号泣?これは何の技?反則なのではないのでしょうか・・・。誰にも見せたくない。「一人で見て号泣したい時の為に」という名のフォルダに格納。まさやんは演技もなかなかやった。少女役の女優さんは儚く消える役にふさわしい実態で、引退したのかもう見かけない。★★★★★ところで、私くらいの年代で、この曲に思い出が無い人はいない(いや、結構いるか?)。この曲が出たときの衝撃は、今もずっと忘れてないし、これからも忘れられないと思う。心の琴線に触れる曲であり、思い出というにはあまりにも辛い一枚だ。この曲が出た時、私はちょっと苦しい状況にあった。1997年のバレンタインに、私にこのシングルをくれた人は、もうどこにもいない。