uniawabioyoyoの前立腺がん日記

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• 新年初の照射

  年末年始9日間休んで、今日から放射線再開。まず、身体に目印となる線を引く。線は薄くなっていたが、テープを貼った所は剥がれておらず、簡単に済んだ。照射の前に、脇に付いている器械が正面にきて、写真を撮ったようだ。照射最初の日に同様の作業があった記憶がある。終了後、3日前から切れ痔になって痛くてしょうがないと言って、痔薬を処方してもらった。院外処方だったが、この金額も、市民病院の高額医療費の控除額に含まれるのかが問題になった。医師、看護士、私共に知識があいまいなので、お互いに確認してみることになった。市役所の説明。薬局での支払いも、控除額に含まれる。処方した医療機関と薬局の領収書を持参すれば、超えた部分は返金する。時効は2年。同一病院の異なる科での請求は、合算して、1つの控除となる。数年前までは、各科ごとに別々の限度額になっていた。異なる医療機関での請求は、それぞれが21,000円を越えたら返金がある。院外処方の薬局の請求も含まれる。今日の支払いは、とりあえずゼロ。高額医療費の証書の有効期限が先月末で切れてしまい、新しい物は年明けに送るとの事だったので、その由を話し、支払い猶予となったもの。請求は3割負担分ではなく全額、で2万円ちょっとだった。

  2015.01.05

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• 年内の照射終了

  年内の照射終了。9回し終わった。29日から新年4日まで9日間休む。受付が休むから仕方がない。間が空くのが心配だが、医師は照射日が抜けるのは5日間だけなので問題ないと言う。インターネットで見ると、5月の連休に、間が空かないように、休みでも照射した話しが出ている。でも、私の努力でどうなるものでもないから、諦めるしかない。田舎に住んでいると、様々な治療の選択肢が狭められるのは欠点だ。最終日、身体に線を上書きし、更にその部分のあちこちに小さなシールを貼った。このシールは1週間から1か月もつそうだが、線と同様、汗っかきは取れやすいそうだ。私はものすごく汗をかくので、注意しなければならない。実際、昨日のシャワーで大部薄くなってしまった。寒いので、温度を上げ、時間も長くなってしまったのだが、線の部分は洗っていないのに。今は、最高気温も氷点下だ。更に線を書くペンを2本渡された。休みの間、線を書けというのだ。書いて貰える人がいるかと尋ねられ、居ると答えたが、後でよく考えると、パンツを下げた、あられもない姿で書いて貰わなければならず、困ってしまった。書く時は病院の時と同様、あおむけに寝ていないと、線がまっすぐ書けない。だから座って書くのもダメと注意されている。いっその事、4日までの9日間、シャワーを浴びないでおこうかとも考えている。若い頃、腕を怪我し、ひどく化膿し、、医師に2週間入浴しないようにと指示された事がある。守ったが、頭や体がかゆくなり、閉口した。加齢と共に、こういう苦痛は大幅に和らいできている。本気で考えている。ウォシュレットを使うと、肛門に違和感が出てきた。副作用だろうが、まだ軽く、放置できる程度だ。治療費の請求は1日18,000円。本来はこの3割を負担するのだが、高額医療費免除のために、支払いゼロが続いている。来月も35,400円で打ち止めのはずだが、副作用の為の薬は、院外の薬局でもらえば別口になるかもしれない。

  2014.12.26

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• 照射４日目

  照射４日目　　照射開始後、初診察順序は、まず診察をして、その後照射。副作用は、開始後2,3週間後から出始める。年末年始の休みもあるので、今月は心配ないだろう。照射前に尿を溜めるのは、副作用を少なくするため。あまり厳格に考える必要はないが、なるべく１時間は溜めてほしい。外来放射線照射診察料　 2,920円外来放射線治療加算 　　1,000円高エネルギー放射線治療 18,000円 　　請求はゼロ

  2014.12.18

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• 放射線照射3日目

  放射線照射3日目2日目以降は、同一作業になる。局所を隠す紙は、触ってみたら、キッチンペーパーに似ていた。先ず、身体に書いてある目印の線を、上書きする。次に照射だ。右上45度にあった照射口が左下方に移動する。円孤を描いて真上まで移動しながら照射する。いったん止まる。技師が入って来て、照射口の板を抜き、裏返して、再び差し込む。照射口が右下まで移動して終了する。時間は3分位。放射線はお尻の方から、ぐるりと照射しているそうだ。明日は週1度の、放射線科医師の診察がある。その後、照射する事になる。治るといいなあ。治ってほしい。請求　放射線治療　　19,000円支払い　　　　　　 2,930円　35,400円の限度額を越えたのだろう。明日から、今月いっぱいは、支払いゼロになると思う。

  2014.12.17

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• 放射線照射２日目

  放射線照射２日目12時にトイレに行く。その後に溜まる尿の状態で照射する。便、ガスもこの時にきれいにしておく。直腸と膀胱の溜まり具合によっては、照射位置がズレてきて、不都合が起こる。私の照射は13時から。1時間前に必ずトイレに行くように指示されている。私は毎朝、大量の緑茶を飲む。ところが、今朝は飲み始める時間が30分遅れたために、12時半にも、我慢できずにおしっこに行ってしまった。最初に、最後のトイレ時間を質問された。正直に言うと、照射時間を20分ずらされた。下着をずらした後に局所にのっける紙は、テイシュペーパーだった。お風呂に入らなかったので、線は薄くなっておらず、上書きは、なかった。慎重に線を合わせる。この時間に比べると、」照射時間は短かった。途中、照射口らしい所の板を抜いて、別な物を差し込む。レントゲンを撮っているのかと質問すると、照射量を変えているのだとの返事だった。支払いは放射線治療　19,000円、3割負担で5,700円だった。予想に反して、昨日よりもだいぶ安かった。

  2014.12.16

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• 放射線１日目

  放射線１日目今日から放射線を照射する。土日祝日を除いて毎日。ただし年末年始は９連休。こんなに空けて大丈夫かなと心配になる。私のように、手術後に再発した場合、３３日当てる。手術をしないで、直接放射線を選ぶと３５回。1回2グレイの照射量は同じ。台に上がって、仰向けに寝る。シャツをたくしあげ、ももひきとパンツを膝まで下げ、露出したナニに２０センチ四方ぐらいの白い紙を載せて隠す。前回書いた線を上書きする。手を胸にあてる。足は伸ばして、型にいれる。その後、何度も姿勢を微調整する。前回もそうだったが、二人がかりだ。どちらも男性。初日は写真を撮ったりするので、時間がかかる。３０分を要した。動くなと言われると緊張する。痛くもかゆくもない。器械が腹部周辺を半円を描く様に、左から上、更に右脇へと移動する。次は逆方向に動く。放射線が出てくるように思われる所が３カ所あって、どれが何なのかわからない。器械は動いては休む。動く時は、少し音がする。放射線治療費・・・・・62,300円医学管理等・・・・・・11,000円合計　73,300円　３割負担で21,990円前回の画像診断料1,800円の３割負担分540円が追加請求された。　　　総支払　　22,530円ギョッ、た、高い。毎日これでは、たまらない。幸い、住民税非課税の私は、国保最高限度額が35,400円なので、明日1万円強を払えば、あさってからは支払いゼロになるはず。1月、2月も同様に35,400円だ。

  2014.12.15

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• 再発　放射線治療へ

  １１時、平和病院へ。１週間前の検査結果を聞く。psa　0.25２か月前が0.125だから、２か月で倍になった。切除部分にがん細胞がある。転移はないとの診断。手術後、半年も経たずに再発した。しかも進行速度が速い。即、放射線の追加治療を勧められる。１２時、市民病院放射線科へ、紹介状を持って行く。放射線科の外来は週２回だというのは知らなかったが、幸い今日は、該当日だった。しかも、公表している診察時間は終わっていたが、問い合わせると、OKとの返事。行ってみると、まだ診察中だった。運が良い方向に向かっている。放射線で治る可能性がある。手術をしているので、尿道の縫合部が固くなっていて、排尿困難になることがある。直腸出血が一番の問題。軽い副作用はこちらで対応するが、重い場合は、元の平和病院に行ってもらう。一番良く知っているのだから。こちらで対応するとなれば、紹介状うんぬんの話しになると思う。尿漏れがあると、放射線治療に差支えがある。「診察の後、早速、来週始めから治療しましょう」うれしい。インターネットで見ると、照射開始まで、ずいぶん待たされるようだ。この点に関しては、田舎暮らしの利点を感じる。位置合わせのため、身体にマーキングをする。マジックの様な物で、皮膚の上に直接腺を引く。レーザー光線を使って合わせるという。CTも撮った。入浴時の注意。位置決めの線を消さないように、そこはぬるいシャワーだけで、ボデイシャンプー使用も不可、こすってもいけない。浴槽に入ってもいけない。真冬にこれでは、風邪をひいてしまう。酒もだめ。来週月曜から土日、祝日を除いた毎日、放射線を当てる事になった。ただし、年末年始は２７日から４日まで休み。長く間が空くのが心配だったが、ずらして、ガンが大きくなるのもまずいので、すぐ治療を始める事にした。３３回放射する。手術無しでやる場合は３５回。手術をした人は、尿道の縫合部が固くなっているために、排尿困難が起きやすいと指摘された。１５時終了。なんとか、治ってほしい。ただ、再発までの期間が短く、倍になる時間が速いので、非常に不安だ。平和病院　1,380円市民病院　4,240円

  2014.12.11

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• 放射線を検討

  １０月に検査したpsaは0.12だった。上昇して来ており、今日の検査結果を見て、放射線を当てるかどうか決める事になる。１週間後の診察を予約した。当初の予定では、以後３か月毎の検査になるはずだったので、緊急事態だ。「現状は認めなければいけないが、心情としては悲しい」と伝えた。１１月１３日にやった健康診断でのpsaは、2.35だった。これを見せた。先生「psa検査の種類が違うので、同列には扱えない」質問「psaが上昇するまでの期間が短いし、上昇速度も　　　速い。悪性度の高いガンが隠れているのではない　　　か」先生「グリソンスコアは4+3＝7。8だと相当わるい。3　　　と4あるいは5とは、はっきり区別できる。間違う　　　事はない」質問「転移がある可能性は」先生「ない。ただし、手術した箇所に取り残しがある」質問「救済放射線をした人の７割が再発している、との　　　九州大学のデータがある」先生「それは最初に放射線を選択した人たちの数値では　　　ないか。自分の患者さんで、手術後に放射線治療　　　を受けた人で再発した人は一人もいない」と言いながら、　　　「数値が上がってきたら、おまじない的にちょっ　　　　とホルモン注射をする事はある」　　　　「あなたが前立腺ガンで命を落とすことは無い」私の知識は、インターネットと書籍からだ。救済放射線後の再発率は５割との表現が多い。九州大学の数字は一番高い。それよりも問題なのは、psa上昇までの期間が短く、上昇速度が速い事だ。予後が悪い事例になる。先生の発言は、善意に満ちており、私を励まそうとしているのはよくわかる。でも、そのために嘘をついているという疑念は強くある。予後の悪さを知る事は怖いが、一方で、残りの人生の間にしておかなければならない事の選択の問題もあり、悩む。近くに住んでいた方は、グリソンスコア10だった。手術適応ではなく、放射線を当てた。この段階では明らかな転移はなかったのだろう。しかし発見から亡くなるまで、２年もたなかった。

  2014.12.04

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• 再発の可能性大

  １１月１３日に健康診断を受けた。psa検査がオプションであったので、追加した。住民税非課税の低所得者のため無料。今日、検査結果が送られてきた。見て、目の玉が飛び出る程、驚いた。0.235９月に検査した数字は0.067だった。この数字で、取り残しの宣告を受けたのだ。ただ、取り残しは切除した箇所にあり、転移はないとの診断だった。そして再発して数字が上がってくるとしても、間を置いて、ゆっくりで、その場合は放射線を当てるという。数字が急上昇することはない。ところが、0.235は、手術した人の再発の基準０．２を上回っている。しかも２か月で４倍になっている。数字が倍になる期間は重要で、がん細胞の分裂が早い事を示している。半年以内に倍になるのは予後が悪いと言われている。どうしよう。６月に手術して、まだ５か月しかたっていない。がん宣告後の不安が、再び起きてきた。手術後の平穏な気持ちは、吹き飛んでしまった。来週は受診日だ。この検査結果を持って行かなければならない。友人のN君が前立腺の生検を受けた。psaは徐々に上がっていたが、全体のpsaにしめるフリーのpsaの割合が0.34と高く、様子を見ていたのだが、実施する事になったのだ。f/t比は、0.15以下だとガンの疑いが濃い。私は0.16だった。彼のpsaは10を越えてしまった。判定はどうなるのか。

  2014.11.29

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• 取り残しがある

  psaは0.067と、１か月前と同じだった。これ以下にはならない感じ。医師の説明。切除部分に前立腺が残っている。神経を残したので。前立腺切除後の病理検査の結果では、前立腺内の神経のには転移はあったものの、血管やリンパ管にはなかった。骨など他の場所への転移はないでしょう。図を取り出して、グリソンスコアやT2B等の私の数値を当てはめる。３段階の１番上で、更にその中の上から２番目に該当するという。上の方が、病状が軽いのだそうだ。まあ、心配ないでしょう。もしpsaが01・0.2・0.4と上昇してきたら、放射線を考えます。これからは、３,４か月毎の検査になります。今日はpsaの血液検査をしますが、次回は１２月４日という事で。傷跡に血の塊の瘤があって、入浴時にこすると出血すると訴えた。診察で、内部を縫った糸が上に出てきている事が判った。それを抜く処置をしてもらった。私はスポーツ自転車に乗るのだが、それは問題ないとの事。支払いは1,690円

  2014.10.02

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• 市民講座「前立腺がん」

  青森労災病院が市民講座「前立腺がん」を催したので、参加してきた。この病院は、八戸市内にある大きな総合病院の1つで、講師は泌尿器科部長の柳沢氏だった。講義の後、質問の時間があったので、質問した。　術後１か月半経過したが、psaはゼロになっていない。今後、　ゼロになる可能性はあるか。答　ない。　　psaで経過を見ながら、数値が上がってきたら、放射線を　　考える。　　

  2014.09.07

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• psaゼロにならず

  手術から１か月半以上経過した、先月７日のpsaは0.06だった。主治医の三浦先生が休みで、工藤先生が診察した。術後のpsaは、0.51、0.12、0.06と下がっては来ているが、下がり方が遅い。今日の検査結果がゼロでなければ、取り残している可能性大。術後２か月半になるのだから。　　支払いは1.710円。

  2014.09.04

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• ７月１０日のpsa

  ７月１０日、術後２５日目のpsaは0.12だった。１４日目が0.51で、順調な下がり方だという。しかし、3,4週間後にはゼロになるという記述もあり、不安だ。今日の結果が正念場となる。９月４日に判る。６月１０日にも検査していた。5.98だった。摘出した前立腺の大きさは23*26*20ミリで、大きくはなかった。がん病巣の大きさは、中心から前方にかけてあった。大きさは12*10ミリ。外側からは判らなかった。グリソンスコアは4+3　　　t2bcap(-) ew(不明) ly(-) v(0) pn(1) sv(0) ur(0)pn(1)は神経への浸潤があったということ。摘出したリンパ節左(0/7) 右(0/3)また、左側の鼠径ヘルニア手術跡は癒着していて、メッシュがあったが、そのままにしておいた。右側は、手を加えた。支払い　1,450円

  2014.08.07

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• 尿取パッドをやめた

  尿漏れは　　　❶おならをしようとすると出る。　　うんちをする際、「力むな」と言われている。しかし、力ま　　ないと出ない。入院中に、力んだら、尿が真っ赤になった事　　が有ったので、警戒している。この矛盾を解決するために、　　牛乳を飲んでいる。私は牛乳で下痢をするタイプなので、ゆ　　っくりと、少しずつ飲んでいる。これで便は軟らかくなるの　　だが、副作用として、おならが出やすくなる。　　牛乳の量を減らし、おならをしたくなったら、トイレへ行き　、便器に座ってからするようにした。　❷尿取パッドをしているために、便器に座って、おしっこをし　　ている。　　おしっこをした後、便器から立ち上がる時に、チョロっと漏　　れる。　　排尿後、トイレットペーパーをおちんちんの先に当てたまま立　　ち上がると、漏れた尿を吸収できる。　　❸尿が溜まってくると、チョロっと漏れる事があったので、　　　あまり貯めないうちにトイレへ行くようにしている。しかし、尿漏れの回数、量ともに減ってきて、良い方向に向かっているのは、実感できる。今日から尿取パッドを使わない事にしてみる。失敗したら、また使用すればいい。連日の猛暑で、尿取パッドを使用していると、暑くてたまらないのだ。術後約40日が経過している。　　

  2014.08.04

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• 取り残しか遠隔転移か?

  psa検査で、0.2以上がが２回連続して有った場合、再発と判定される。psa検査で再発と判断された場合、どの場所で再発したのかは、この段階では判らない。では、どのようにして判断するのか。⑴いったんpsa値が下がった後、しばらく経ってからゆっくりと上昇した場合。　外の臓器に広がっていないと予測される。　治療法としては、放射線を当てる事になる。具体的にいうと、膀　胱と尿道のつなぎ目に当てる。⑵　❶術後1～2年以内の再発　❷psa値が倍になる期間が4～6か月　❸グリソンスコアが8以上 ❹１年でpsa値が2.0以上に上昇する。　　の場合、遠隔転移の可能性が80%になる。　治療はホルモン療法となる。しかし、効果は有限。米国のデータ術後救済療法として放射線療法を施された患者の75%は、放射線治療後5年以内に、再度psa上昇に見舞われる。日本では、このパーセント数値は、より低いと言われている。大阪府立成人病センター術後、25%がpsa再上昇する。その内50%は根治可能。臨床的再発の数か月から数年前から見られる。厚生労働省研究班　1993～2002術後psa再発は25.3%。1年以内の再発が多く、4年以上経ってからの例もあった。臨床的再発までは８年ほどかかる。

  2014.07.25

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• がん細胞は取りきったか?

  がんを取り切ると、1～2か月後にはpsaがゼロになると、先生に言われた。６月３０日、手術後約2週間経過時の採血結果は0.51だった。７月１０日、術後17日の採血結果は、８月７日に判る。市民病院では採血後1時間で判明するが、ここ平和病院では次回受診日までお預けだ。この数値もゼロになっていないかもしれないとの事。数値は早く知りたいが、前立腺ガンの進行はゆっくりしているので、まあ、急いでもしょうがないかという気もする。私の場合、断端にがん細胞は無かったので、ゼロにならないとすれば、元々前立腺と精嚢があった場所、具体的には膀胱と尿道の吻合部に、小さながんが有るか、または小さな遠隔転移が有ることになる。取り残しが吻合部に有った場合は、放射線を当てる事になる。この場合は、完治する可能性がある。遠隔転移と判断されれば、ホルモン注射をすることになる。この場合は完治は望めない。ホルモン注射はいずれ効かなくなるので、それまでの命ということになる。効かなくなるまで、３～５年、人によっては数か月から10年と幅がある。この辺は、がん細胞の悪性度が関係しているようだ。私のがん細胞の悪性度を示すグリソンスコアは4+3=7で、悪性度が高い方に近い中程度だ。ただ、ホルモン注射が効かないといっても、最初はpsaでの再発であり、実際に目に見える臨床所見までは数年かかるので、寿命はその分伸びるかな、との希望的な観測もでてくる。それだけ、psaは感度が良いのだ。しかし、ホルモン注射が効かなくなった場合の余命は１～２年という記述もある。私と同じグリソンスコアの先輩は、再発率5割と言われた。グリソンスコアの数値が高いと、再発率も高くなるし、再発までの期間も短くなる。

  2014.07.24

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• 手術後1か月経過

  6月17日に手術してから1か月が経過した。腹部の傷跡は、だいぶ前から痛まなくなっている。ただ、左側の鼠径ヘルニアの跡が時々痛むのはなぜか。前立腺がんの手術をすると、脱腸になりやすくなる。そのために、手術の際、出やすくなる箇所にも手を加えるようだ。てっきり、脱腸の手術した反対側をいじるのだと思っていたが、どうやら、手術した所を強化するようだ。カルテにも、癒着が有って、剥がすのに手間取ったと書いてあった。現在の関心事は、psaがゼロになること。前立腺が無くなっているので、術後1～2か月でゼロになるという。ゼロにならなければ、取り残しがあったことになる。ゼロになった後、上昇し始めると、再発の可能性が出てくる。0.2を続けて2回上回ると、再発と認定される。再発は1～2年以内に起こることが多い。インターネットで見ると、３か月で再発している人もいる。局所再発の可能性が高ければ、放射線を当てる。そうでなければ、男性ホルモンを抑える注射と飲み薬による治療となるが、これはいつか効かなくなる。普通3～5年以内にだめになる。悪性度の高いがんだと、数か月で効かなくなる事もあるし、人によっては、10年以上使っている場合もある。前立腺がんに抗がん剤はほとんど効かない。延命効果は３か月。尿漏れは軽くなってきた。夜間は漏れていないので、就寝時には尿取パッドを外すことにした。昼間の漏れも、少なくなってきた。昨日は、漏れを感じなかったが、パッドを見ると、少し色が付いているので、もう少し、様子を見ることにした。

  2014.07.18

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• 前部線維筋性間質

  がんは直腸の反対の腹側にあるはずなのに、左葉にあった。八戸市民病院のMRIでは、腹側に白い影が映っていた。G先生も生検ではここにも針を刺すと言っていた。しかし、改めて本を調べてみると、ここの部分は前部線維筋性間質といって、がんは出来ない場所だというのだ。となると、あの白い影は何だったのだろうか。現在は、psaがゼロまで下がるのを待っている。もし充分に下がらなかったら、がんの取り残しがあったことになる。不安だ。

  2014.07.15

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• 病理検査の結果

  退院後、初めての診察。病理検査結果の説明。断端にがん細胞は無かった。皮膜外への浸潤は無かった。リンパ・精嚢への転移は無かった。前立腺内部の神経への浸潤があった。がんは左葉にあり、１２ミリの大きさだった。t2b。グリソンスコアは4+3=7に変更された。手術前は3+3=6の低リスクだったが、中リスクになった。しかも3+4=7より重い4+3=7であり、がっかりした。再発のリスクが前よりも高くなり、再発するまでの期間も短くなる可能性が高くなる。もし再発した場合のホルモン注射の効いている期間が短くなる可能性も高くなる。根治的前立腺全摘術を受けた人の再発率は30%、３人に１人が再発する。退院時に採血したpsa-actは0.51だった。良く下がっているとの見解。1～２か月で0になると、がんを取り切ったとの判断になる。今日も採血した。１か月後に結果が判るが、まだ0にはならないだろうとの見解。ここ数日、夜間の尿漏れが無いようだ。もちろんトイレにも起きていない。昨日は日中の尿漏れも感じなかった。病棟にある計量器で測ってみたら、15g漏れている事がわかった。ガッカリ・・・。退院時に採血した血液検査の結果の問題点。クロールが高い。総蛋白・赤血球数・血色素量・ヘマトクリット値が低い。しかし、基準値の限度に近い。ただ、白血球数は3250と基準値3900～9800からだいぶ離れている。白血球像は全て基準値内に収まっている。次回は１か月後の８月７日に受信。支払いは1,550円

  2014.07.10

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• 咳をしたら

  ２回続けて咳をしたら、おしっこが２回、勢いよく飛び出した。初めての経験だ。今までは、たらりと漏れる感じだったが、今回は漏れるのではなく、放尿している感じだ。量は測っていないので不明だが、30～50cc位か。衝撃を受けた。幸い尿取パットは吸収力があるので、ズボンを濡らす事は無かった。膀胱にはそれ程溜まっている感じはなかった。もし満杯であれば、たっぷり出たであろうと、恐ろしくなった。自分の意思とは関係なく、勝手に出るというのは、誠に扱いにくいものだ。当分の間は、警戒しつつ、慣れていくしかない・・・・。

  2014.07.04

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• 尿漏れの量

  6月24日12時、チューブを抜き、21時就寝まで・・・・・・・・・・・44g6月25日21時から翌朝6時までの夜間・・・・・・・・7g6時から21時までの日中・・・・・・・・・・14g　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1日合計　　21g6月26日夜間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18g日中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21g　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1日合計　　39g6月27日夜間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g日中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24g　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1日合計　　34g6月28日夜間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8g日中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15g1時間の散歩中5g漏れた。 1日合計　　19g6月29日夜間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8g日中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29g　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１日合計　　37g6月30日夜間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5g退院のため、日中の数値は計測しなかった。朝の１時間の散歩中に2g漏れた。1日の自力排尿量は2,000ccから2,500ccだった。水分は2,000ccを飲むように勧められ、実行した。

  2014.07.04

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• 尿漏れの原因

  腹圧をかけると漏れる。立ち上がったり、座る時、寝る時に漏れる。夜間は、多分、寝返りを打つ時に、漏れるのではないだろうか。夜間、おしっこに起きなかった時は、漏らしているのではないかと心配になり、パットを測ってみたが、大丈夫だった。大便をしようとりきむと、前から、自分の意思とは関係なく、勝手にチョロチョロと出てくる。何もしていないのに、勝手にちょろっと漏れる。膀胱にある程度おしっこが溜まっている時に起こる。早めにトイレに行けば解決出来る。退院直後は、あれこれと忙しくて、尿意を感じる暇が無くて、結構漏らした。尿意を感じる感覚も鈍っているのかもしれない。自力の排尿は2,000cc以上、尿漏れは30g台となっている。手術前の予想よりは、大幅に軽い。数字が逆の人もいるようだ。トイレに行くために起き上がると漏れ、トイレに行く途中で、全部漏れてしまうらしい。オムツパットさえしていれば、日常生活には困らない状況だ。

  2014.07.03

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• 入院中お世話になった方々の記録

  手術した医師三浦浩康先生(外来も)・藤田先生(検査も)看護士の方々２階外科・泌尿器科病棟責任者　鈴木幸子　課長　　　　　　　　　Bチーム　　小泉直子　主任スタッフメンバー佐藤　千恵美さん　　北向　里衣さん　　高橋李加子さん池内　久美子さん　　西村　香織さん　　鹿原　八重子さん石橋　知子さん　　川崎　悦子さん　　福田　成美　さん荒川　綾美さん管理栄養士小泉さん

  2014.07.02

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• 退院後の注意

  退院時に「前立腺の手術を受けられた方へ」という印刷物をもらった。完治まで４０日位かかるので、以下の事に注意してほしい。1、食事についてアルコール、コーヒー、香辛料等の刺激物は出血の原因になるので控える。便秘になると力んでしまい、出血しやすくなる。水分、食物繊維を多く摂るように。感染予防と血液の塊を流すために、水分を1日1,500ml以上摂る。ただし夕食後の飲水は夜間尿回数を増やすので控える。2、日常生活についてお腹に力の入る動作や、陰部を圧迫するような動作は、出血の原因となるため避ける。　自転車やバイクに乗る事。　長時間、車に乗る事。(2時間に１回は休憩をとる)　重い物(10kg以上)の持ち運び、激しいスポーツ(野球、マラ　ソン、テニス等)は術後1か月はしない。尿意を我慢せず、排尿する。頻尿、尿漏れ、間に合わない等は、徐々に良くなっていく。漏れが多い場合はパットを当てるなどの対応をする。毎日入浴し、陰部を清潔にする。〇交禁止。(わいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれているとの表示が出て、この文を公表できないために、この様な表現に変えてある)射〇後に尿が白く濁る事があるが、〇液が膀胱内に逆流したもので、心配ない。3、その他血尿が見られた時は安静にして、普段より水分を多めに摂る。血の塊が出たり、血尿があっても、続かないなら心配ない。血尿の色が濃くなる、長く続く、尿が出ない、熱が出る時は、外来を受診する。

  2014.07.01

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• 退院

  夕方5時に退院した。請求書を見ると、診療費は1,016,920円、食事療養費は23,040円だった。支払いは診療費35,400円、食事代7,560円、合計で42,960円だった。直接の手術代は449,390円。私は住民税非課税なので、高額療養費は1か月35,400円で打ち止めだ。通院での医療費込みだと思っていたが、通院での費用は別口らしい。こちらは21,000円を越えると、返してもらえるようだが、領収書が必要。1か月、1診療科で計算する。入院食費は１食640円で、一般には食材費分として260円を負担する。私のような住民税非課税の人間は210円の負担で済む。厚生労働省は、食費の一部負担額を、原則260円から、ほぼ倍の460円に値上げする予定だ。医療保険財政を改善させる。また、在宅医療の普及を図る上で、食費を全額自費で賄っている在宅患者との公平を保つために、応分の負担を求めるというもの。慢性期の患者らを対象にした療養病床に入院する高齢者の場合、食材費260円の外に、調理費の部分も負担しており、自己負担額は460円。住民税非課税世帯は低所得であるため、自己負担額は据え置く方針。

  2014.06.30

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• 手術前の身体状況

  朝1時間、病院の外を散歩。散歩時の尿漏れは2g。シャワーを浴びる。手術前の身体状況がわかった。前立腺がんビタミン欠乏症鉄欠乏性貧血心臓弁膜症の疑い腰椎症の疑い心臓弁膜症は意外だった。3年前に腰椎麻酔をした時は、骨の間隔が狭くなっていて、9回も針を刺し直した。とても痛かった。これと腰椎症は関係があるのだろうか。貧血は、健康診断のデータから知っていた。ビタミンとミネラル剤は毎日飲んでいたので、それの欠乏症はおおいに不満だが、しかたがない。退院後は、飲む量を増やすことにする。今までは常用量の1/3を飲んでいた。

  2014.06.29

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• 散歩の尿漏れ5g

  朝の検温と血圧測定後、病院の外を1時間ほど散歩した。足腰が弱っていて、疲れた。この時漏れたのは5g。入院していると、わずか数日でも、足が弱る。若い頃、急性肝炎で1か月程入院した事がある。退院後、20分程を歩いて帰ったのだが、これが大変だった。距離も長く感じられ、普段は意識しない緩い坂道も、とてもきつかった。途中からタクシーに乗りたかったが、通って来ないので、結局最後まで歩いてしまった。この時のつらさは、今でもはっきりと覚えている。

  2014.06.28

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• 病院の外を散歩

  丸2日、大便が出なかったが、昨夜飲んだセンノシドの効果と、早朝の廊下散歩の効果があいまってか、3日目に出た。固くて、肛門が痛くなった。ある程度、腹圧をかけなければならなかったが、幸いにも、前からの出血は無かった。その後、病院の外を散歩して、太陽を浴びた。気持ちが良かった。夜、トイレには起きなかった。

  2014.06.27

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• おしっこに血が・・・

  大便をしようと、少しりきんだら、そちらが出る前に、前から血尿が出てきた。あせって立ち上がり、便器を見ると、真っ白い便器に真っ赤な血が大量に散っている。用足しを中止し、部屋に戻って、安静にしていた。大便は2日間出ていない。次のおしっこも赤かったが、その次は、色が薄くなったので、安堵した。出血箇所は膀胱と尿管を縫った所。白い便器だったので、赤は目立つが、出血量はそれ程でもないだろう。あまりりきまないように、との説明。

  2014.06.26

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• 夜間尿

  昨夜は4回トイレに行った。21：00就寝。22：20、23：50、1：30、3：40。合計940ml。6：00起床。トイレに行くと、便器ではなく、計量カップにおしっこして、その量を記録する。またその尿は、設置してある袋に入れる。また尿取パットはタニタのデジタル計量計で測る。私の使ったパットは25ｇなので、それを差し引いた量が尿漏れ量になる。これも記録する。膀胱の下にある前立腺を取る際に、包んでいる尿管も一緒に取り、残った尿管と膀胱をつないでいる。そのために、尿管が短くなっており、膀胱が下に引っ張られて、容量が少なくなり、頻尿になる。また、術前は膀胱の出口と骨盤底筋で排尿をコントロールしているが、膀胱出口の機能が失われるために、尿漏れが起こる。骨盤底筋を鍛える必要がある。

  2014.06.25

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• 尿管のチューブを抜く

  腹帯が取れた。12時、尿の管を抜く。まず、レントゲンで透視を見ながら、造影剤を入れる。おしっこに行きたくなったら伝える。50ccが3本入った。縫った所は、ちゃんとつながっているとの事。9割以上は問題ないが、一部の人は後日の再試行となる。3回目にやっと抜くことが出来た人もいるとの話し。抜いた後、その場であおむけのまま、おしっこをするように言われる。・・・出ない。横向きになって再試行・・・やはり出ない。ちらりと見ると、医師の手には尿器があった。尿漏れは困るが、出ないのはもっと困る。あせるが、やはり出ない。その後、部屋に戻ってトイレに行くと・・・・・出ました、救われた・・・。初日は就寝までにおしっこ9回、1,690cc自力で出た。尿漏れは33cc。血尿。パッドは1日2回交換した。大便をしようとふんばると、後ろから出る前に、前から、意思とは関係なく、勝手におしっこが出てしまう。弁が緩んでいるのが判る。

  2014.06.24

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• 天然の便秘薬、牛乳

  入院中は便秘になりやすい。３日前、手術後初めて便通があった。２日前の朝には少し出たが、その後音沙汰が無い。普段は、毎食後、お便りのある私だが、ここまで来ると、固くなっているのではないかと、不安になる。なにしろ、ふんばるな、というお達しなのだ。ふんばると、膀胱と尿管の縫い目が裂けて、出血するらしい。トイレに行っても、ガスは出るだけ。洗浄を最強にして、浣腸の様に使ってもだめ。私は牛乳で下痢をするタイプなので、これを利用する事にした。朝200ml飲み、更に500mlを追加した。朝の回診で、便秘薬も処方してもらった、センノシド12mgを2錠飲む。効くのは10時間後の夜9時。昼食後、お通じがあった。最初は軟らかく、最後は水状になった。牛乳の効果絶大。この日は3度のお便りがあった。

  2014.06.23

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• 普通食に

  食事は絶食から重湯、３分粥、５分粥、７分粥と変わってきたが、今日の昼食から普通食になった。主食は変化してきたが、おかずは変わらず、普通食と同じで、これでお腹へのいたわりは充分なのかと疑問に思った。３年前、市民病院で鼠径ヘルニアを手術した時の食事も同様であったので、病院食はこんなものかと思う。1日1,800kcal。私の食事は高血圧食で、塩分量が少ない。これは味噌汁やおすましの量で調節している。お椀の底に少し入っているだけだ。ナトリウムを排泄しやすくするために、カリウムの摂取が図られており、果物が付いている。普通食の人には、果物の代わりにおひたしが出る。隣りの透析氏には、塩分を控えるために味噌汁やおすましは付かない。そしてカロリーを私よりも200kcal多くするために、ご飯の量を増やしてある。また、カリウムを控える必要があるために、缶詰の果物が出る。水煮するとカリウムが流出してしまうとの事。管理栄養士さんに教えてもらった。I医師の回診で、尿漏れについて質問した。２,３日で済む場合もあるが、１年位かかる場合もあり、個人差が大きい。一生続く事も、理論的にはありうるが、過去に、当病院ではそういう人はいない。

  2014.06.22

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• 手術後４日目

  手術の傷跡の痛みが軽くなってきた。今は、腹筋運動をし過ぎた時の感覚と似ている。喉に違和感があり、咳が出る。咳をするとキズがものすごく痛む。全身麻酔の際に管を気管に入れたのだが、それで違和感が残っているのだろうとの事。おちんちんを包んでいるガーゼに、結構血が付いている。T字帯にも付いていた。軟便が出た。軟らかいので、助かっている。傷跡、ドレーンを抜いた跡のガーゼ、腹帯は取れて、覆っているものは無くなった。尿のチューブを付けたまま、手術後初めてシャワーを浴びる。

  2014.06.21

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• 手術後３日目

  昼食を摂った後、手術後初めて大便が出た。軟らかかった。腹圧をかけないようにとの指導がある。しかし、かけないと出ない。程度問題だろうが、どの程度頑張れば良いのかわからないので、困る。水を１日に２リットル飲むようにとの指導があった。感染予防と、血栓などを流すためらしい。

  2014.06.20

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• 手術後２日目。

  ドレーンを抜く。ゆっくり抜く。ずるずると出てくる。チューブの周囲には、血と粘液が付いていて、ぬらぬらしていた。痛くはなかった。７ミリ位の太さで、１０センチ近くの長さがあった。看護師さんのお手伝いを得て、ベッドを離れて、歩く。ベッドに座った後、立ち上がれないでいると、背中を押してくれた。輸液はフィジオ35、抗生剤はセファメジンα、鎮痛剤はロピオンA。今日で点滴終了。続いて、経口鎮痛薬のセレコックス100mgを飲み始める。座薬もあったが、便秘しているので、飲み薬にした。

  2014.06.19

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• 手術後１日目。

  朝、身体のあちこちがかゆかった。右手もかゆくて、かきながら見てみたが、赤いブツブツもジンマシンの様な皮膚の盛り上がりも無かった。硬膜外麻酔に使っているモルヒネの副作用ではないかと言われた。結構高い確率でこうなるようだ。実際この日に麻酔を外したら、かゆみは止まった。その代り、キズが痛くなってきた。鎮痛剤の点滴を始める。嘔吐する人も居るらしい。酸素マスクもはずす。ドレーンも切断して、露出部にガーゼを当てた。パラマウントベッドの背の部分を起こして座る。このベッドは脚の部分も上げる事が出来る。これで腰のそりが軽くなり、腰痛予防になる。入院期間中腰痛で悩む事は無かった。

  2014.06.18

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• 根治的前立腺全摘手術

  朝点滴１本。精神安定剤を飲む。１２時５０分手術室へ。M麻酔医が待っていた。他にも数人いた。硬膜外に針を刺す。続いて、点滴に麻酔薬を入れると言われ、すぐ眠ってしまった。起こされても、麻酔が完全に抜けないためか、このあたりの記憶はない。首を振って、問いかけに答えていたという。口に酸素マスク。鼻からのチューブは無かった。手に点滴。右腹にドレーン。尿カテーテル。背中に硬膜外麻酔のチューブ。記録によると、麻酔は１３時００分から１５時４８分までの２時間４８分、手術は１３時１５分から１５時３２分までの２時間１７分だった。左下の鼠径ヘルニア手術跡が腹膜に癒着していて、はがすのに時間を要した。神経への浸潤は見られず、両側共に温存した。リンパの腫れは無かった。膀胱と尿道をつなぐために６針縫った。出血は少なかったようだ。貯血した血液800ccの内、400ccを手術中に戻し、残りの400ccは次の日に点滴した。ナースステイション隣りの２０７号室で１晩過ごす。汗だくになり、佐藤さんと西村さんに体を拭いて貰ったのを覚えている。次の日の朝まで、２時間毎に体温と血圧を測る。そのたびに目が覚めて、つらかった。今までの手術と違い、硬膜外麻酔の効果で、痛みは感じなかったが、長い夜に変わりはなかった。

  2014.06.17

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• 入院

  １０時、八戸平和病院に入院。２１０号室。４人部屋の窓側。窓側向かいが大腸がんの肝臓転移を手術するOさん、５８歳。隣が、透析のために針を刺す人工血管の手術をしたIさん。６年前に前立腺がんの手術をした。そちらはうまくいったが、腎臓の働きが悪く、透析をする事になった。斜め向かいは胆のうがんの疑いで摘出したNさん。毛剃り。専用の電気バリカンを使う。玉も剃る。縮こまっており、しわを伸ばしながら剃るが、なかなかうまくいかない。T字剃刀に替える。へそも掃除した。点滴代わりにOS1、５００ミリを２本飲むように指導される。持参した防水シーツが短いと言われて、改めて売店で購入した。麻酔医のm氏との面談。救急救命士が実習に来ている。全身麻酔の際、気管に管を挿入する。これの練習のためだそうだ。「世のため、人のために、あなたの手術の時に、実習させていただけないか」との話しが出た。返答に困っていると、「断ってもかまわない」との助け舟が出されたので、即座に断った。がんの手術だけでも大変なのに、気管に管を入れる作業の実習とは。挿入がへただと、気管に違和感が残り、術後咳が出る。この時に傷が痛んでつらくなる。

  2014.06.16

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• 風邪をひいた、やばい

  一昨日の夜、テレビを見ていたら、寒くなってきた。おまけに喉も痛くなって・・・・。やばい、医師からは、風邪をひかないようにとの注意を受けていた。熱があると、手術は延期になるようだ。psaはどんどん上がるし、採血した自己血は無駄になるしで、非常にまずい。昨日は、厚着をしたら楽になった。早々と２１時に就寝した。久しぶりに、睡眠導入剤を飲む。就寝前の体温は３７．０度。本日の体温は、朝、昼共に３６．０度。入院前日で、風邪気味だ。しかし前回の入浴から４日目になり、悩んだが、入ってしまった。後は暖かくして、早めに布団に入ろう。前立腺がんの治療費は１００万円以上かかる。国民健康保険に入っているので３割負担だが、それでも高い。でも、救いの神があった。一定額以上の高額の場合、上限が設けられていて、私の場合、１か月の間、同一病院で35,400円となっている。住民税非課税世帯が35,400円で、一般世帯は80,000円台になる。高額所得者はもっと高い。以前はいったん立て替えて、後日払い戻してもらっていたのだが、今では、前もって市役所の窓口で用紙をもらって、病院の窓口に提出すれば、限度額で打ち止めになる。がん保険とか、生命保険の入院特約を掛ける事は、あまり意味が無いように思われる。入院期間も短くなって、早く出される。インターネットで見ていると、差額ベッド代金に使っている人が多いようだ。私は４人部屋で結構だ。そういえば、４０年前、肝炎で入院した時は、８人部屋だったにもかかわらず、差額ベット代金が必要だった。ここ数年の間に、八戸市民病院に３回入院したが、黙っていると４人部屋にもかかわらず、差額ベッド代金を1,000円取られる。準個室という名前で、隣のベッドとの間にボードがあるだけだ。差額ベッドの無い部屋は、ボードの部分がカーテンになっている。この違いだけだ。

  2014.06.15

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• 手術前の検査と２回目の貯血

  朝９時血液検査、肺機能検査、胸と骨盤(正面と横)のレントゲン検査。心電図。尿検査。医師との面談。ヘモグロビン値以外は正常。造血のため注射をする事になった。「手術は任せてください。リンパ、前立腺外への転移の可能性は低い。悪性度の高いがんが見つかっても、psa10以下なので、多分問題ないでしょう。残すものは残します」との発言で元気づけられた。ここまで来れば、迷ってもしょうがないし、観念した心境になる。T字帯、腹帯、防水シーツを用意しなければならない。貯血のため採血、400cc。終了後、造血用にエスポー皮下用注射24000シリンジ。インフルエンザワクチンなみに痛い。会計前に、入院手続きの概要を教えてもらう。パジャマ、バスタオル、タオルなどはセットで出入りの業者から１日４００円弱で借りられる。個室は４，３２０円、二人部屋は２，１６０円。貧乏人なので４人部屋の差額ベッド無しの部屋を希望した。入院は来週、６月１６日の午前十時。手術は次の日の午後。時間は入院時に判る。連帯保証人が無い時は、私の場合、５万円を預ければ問題ない。今日の支払いは１７，６３０円だった。エスポー皮下用注射薬が２，２８５点なので、３割負担で６，８５５円、自己貯血は５００点で、３割負担では１，５００円。

  2014.06.10

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• 前立腺がんの発生する所

  前立腺を真横に切ると、腹側に全部線維筋性間質がある。ここにはがんはできない。続いて尿道があり、周囲を移行域が取り巻いている。これは腺組織で、がんの約20%がここから発生する。その次が中心域で、ここは筋組織で、がんの5～10%がここから発生する。最も後方に有り、直腸に接しているのが辺縁域で、腺組織。がんの70～75%がここから発生する。

  2014.06.05

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• 前立腺がん日記の始まり

  青森県八戸市在住。６０代後半です。２年前から年金暮らしです。2013年１２月２４日　　健康診断。　　収入は国民年金主体で、住民税非課税のため無料。普通は3,000円かかる。　　オプションの前立腺検査も無料になるので、軽い気持ちで追加した。　　　　前回の検査は６年半前で、３０００円だった。psaは0.78で正常だった。２０１４年１月　　結果判明。6.376で要精検。　　八戸市民病院に予約。１か月後でないと空きがない。　　この段階では、psaの数値がグレイゾーンで、がんの確率も低いとしか考えていなかった。２０１４年２月１４日。　　八戸市民病院初診。泌尿器科　後藤拓郎医師。3,790円　　psa8.01、f/t比0.16。　　あおむけで膝を抱えた格好で検査。指診で胡桃大、軟と判定。　　がんの疑い濃厚と言われる。　　MRIと生検の予約を入れる。生検を予約したのは、素早い動きだった。この動きから、「やばいのでは・・・」と感じた。　　インターネットで前立腺がんの勉強を始める。残りの人生はあと半年か、１年か、２年は　　あるかと、余命について考える。がんでなくても、平均寿命あるいは余命はそんなに長く　　ない事を実感した。今までは、寿命があり、いつかは死ぬとは思っていても、実感を伴っ　　た、現実のものとは感じていなかった。２０１４年２月１８日　　MRIと、生検入院のための血液検査。11,630円２０１４年２月２８日　　MRI結果説明。210円　　直腸の反対の腹側の皮膜傍に白い影がある。　　生検では、そこも含めて１２本の針を刺す予定。２０１４年３月３日　　検査入院、１泊２日。27,237円　　寝て、肛門に超音波の器械を入れ、そこから針を刺す。　　痛くはないが、気持ちの良いものではない。　　転移とグリソンスコアが気になるようになった。２０１４年３月１2日　　腺友ネットを見る。　　「まさぞうさん」のホームページ。55歳、ｐsa３５、GS９、D2.。読んでいて悲しくな　　る。是非読んでみて下さい。　　http://masayase.blogspot.jp/２０１４年」３月１４日　　生検結果判明。310円　　１２本中２本にがん細胞があった。MRIで映った白い影がそうなのだ。グリソンスコア　　は3+3=6で、早期、低リスクと判定された。転移を見るためにCTを撮るが、骨シンチは省略す　　る。放射線と手術があるが、成績は同じ。手術の際、リンパを大きく取る必要はない。出血は　　1000cc。前もっての貯血はせず、手術の麻酔後に採血し、点滴で血液を薄めるそうだ。　　　　　ロボット手術は、弘前大学で１年待ち、岩手医大で２か月待ち。ここでは普通の手術は出来る　　が、５月中旬の予約になる。トモセラピーは十和田市立病院で出来るが、ここの放射線でも問　　題ない。私のがんは、直腸の反対側にあるので、副作用の心配も少ない。三沢病院では小線源　　内照射できる。　　グリソンスコアが高かったらどうしようと不安だったが、低くて良かった。ただし、インター　　ネットを見ると、手術してみたら、高かったという事もあるので、油断できない。　　２０１４年３月１８日　　CT検査。単純と造影の両方をを撮った。8,320円3月24日　　　　　　　　　　　　CT検査結果説明。210円リンパへの転移はない。がんの大きさは8ミリ位。皮膜に接しており、皮膜に浸潤している可能性もある。浸潤していれば、手術後の放射線照射もある。セカンドオピニオンを受ける可能性を話した。手術と放射線で迷う。手術は痛いし、術後の尿漏れもひどい。インターネットを見ていると、うんざりする。日常生活に大いに差し支えるようだ。この段階では、全身麻酔から永久に目が覚めないという恐怖もあった。目で確認できない、小さな転移はある可能性がある。将来、これが再発の原因となる。手術後の再発の確率は3割と高い。2014年3月末東京在住の泌尿器科先輩に電話、現時点での手術と放射線での成績を問い合わせた。psaとグリソンスコアを尋ねられ、手術を勧められた。手術だと、取り残しても、放射線を照射する事が出来る。ただし、腕の良い医者にかからなければだめだと言われた。2014年4月9日担当の後藤医師が3月末で仙台に帰り、佐藤氏が新担当になる。6月19日の手術を予約。2日前入院、手術の8日後に退院。尿漏れはある。私の場合、放射線でも問題ないと言われる。昨年の手術実績は12例、意外と少ない。市民病院では、放射線を選択する人が多いとの説明。220円2014年5月23日市民病院の佐藤氏から電話。緊急を要する手術が幾つか入ったので、私の方は8月に延期したい。他病院に紹介状を書いてもよいとの話しで、かねてより前立腺がんの手術がうまいと評判の八戸平和病院への転院を決断した。金曜日の夕方だったので、紹介状は月曜の朝に受取りに行く事になる。前立腺がんの場合、再検査はしないのが普通との説明。2014年5月26日9時20分、紹介状を受け取る。750円11時平和病院へ。1時間ほど待って、三浦浩康科長と面談。5,630円。再検査は無し。6月17日手術。前日入院。手術後8日目にカテーテルを抜く。その後退院。手術実績は年間40例近くと多い。手術担当医はローテーションで順番にやるので選べない。誰がやっても同じ成績になるので、心配はいらないとの説明。12月のpsaが6.4、2月が8.01と急に上昇している。悪性の前立腺がんが隠れているのではないかとの不安を伝え、この日もpsa検査をする事にした。市民病院は1時間後に判るが、ここでは数日後になる。貯血のための採血を2日と10日にする。400ccずつ。鉄剤とビタミンcを処方される。570円今日の面談で、麻酔から永久に目覚めないという不安は無くなった。手術が上手いという評判と、三浦医師の発言と雰囲気でそうなった。2014年6月2日psaは8.41と更に上がった。10以下での変動なので問題ない。20を超えるようだと転移の可能性が出てくる。骨シンチもしなければならなくなるとの説明。私の不安は、低分化がんが隠れているのではないかという事と、皮膜外に浸潤しているのではないかという2つ。とりあえず開けてみてとの医師の発言は普通でまともなのだが、患者としては、どうしても最悪の方を考えてしまうのだった。採血を400cc。実行者の傍に先輩がいて、いちいち指導する。輸血用の採血は初めてなのか。採血の実験台なら問題ないが、手術の実験台は困る。でも新米の医者もいつかは最初の手術をする事になるわけだから、これに当たらないように願うのみだ。新米がやる時は、必ず先輩付くそうだが、それでも嫌だ。実験台にはなりたくない。次回の採血は10日。1,720円

  2014.06.04

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