八戸東高校演劇部自主公演
私の死が、そんなに遠くない先にあるというのに、「朝まで生テレビ」再放送を見て、一部,相手に対する共感の無い発言で、不愉快になりました。自分が、枯れるには、まだ程遠いのだと、思い知りました。気分転換に、もう見ないと決めていた高校演劇を見てきました。八戸東高校演劇部自主公演です。おもしろかったです。千人近く入る会場はほぼ満席で、開演前から、早くも熱気を帯びていました。先ず発声ですが、ほとんど問題がありませんでした。よく聞こえました。こうでなくてはいけません。立派な指導者がいるのでしょう。年寄りの難聴に、十分な配慮を頂いているものと思います。2部構成です。最初は「王様の新しい服」で、2年生と1年生が出演しました。出演者は20人です。内容は「裸の王様」そのままです。知恵のある人には服が見えて、馬鹿な人には見えません。そのために、みんな見えるふりをするのですが、最後に子供の一言で、ばれるという話です。普通の劇ではなく、舞台での朗読が主です。3、4人がいる事が多いのですが、読む人は入れ替わります。時々、奥にある薄い幕の向こうで、影絵の様な動作が見えます。舞台でも、一部、王様と弟の会話の場面で、動作がありましたが、基本は朗読でした。こういう演劇は初めてで、新鮮でした。2番目はミュージカルでした。舞台でミュージカルを見るのは初めてです。3年生と2年生が出演します。出演者は多く、27人です。この学校は出演者が多いです。オリジナルミュージカル「Dual」で、脚本は東高校表現科です。歌う時と、セリフの時があります。歌う時はマイクのスイッチが入ります。セリフの時は切れます。主役の無線装置は、尻ポケットにありました。主役を奪われた人が、交通事故で死にます。主役になった人は、その死に、自分がかかわっているのではないかと悩みます。別の世界で、死んだ人と会って、そうでないことが分かり、主役を立派に演じ切ります。同時に舞台に出ている人が多く、それが頻繁に変わります。フィナーレでは全員が出て、華やかに踊ります。今まで見て来た演劇と比較すると、まるで45年前に会社のメーデーで1度だけ見た、宝塚歌劇のようでした。会社の貸し切りで、社長が「メーデーおめでとう」と挨拶しました。観客は歌や踊りに合わせて、手拍子をしていました。盛り上がっていました。プログラムを貰いました。出演者の名簿と、広告がたくさん載っていました。準備に時間をかけたことが分かります。しかし、内容には、一言も触れていませんでした。私は、最後にある、出演者とスタッフの紹介は見ないことにしています。早めに会場を出ると、次に行われる、別な高校の、吹奏楽部発表会の受付が出来ていました。聞くと、有料との事で、聞くことを諦めました。