エンザロ村図書館
エンザロ村のかまどこの本は福音館書店から発行された「たくさんのふしぎ」の中の一冊です。アフリカ・ケニア北西に位置するエンザロ村ではかまどとぞうりが大はやり。日本人の生活の知恵であるこのふたつが、遠くはなれたアフリカの村でなぜ流行しているのでしょう?ケニアに30年以上も暮らしてユニークな援助の活動をしてきた岸田袈裟さんという方がいます。彼女は岩手県遠野市出身で、自らの命の学問を通してケニアで研究と援助活動をしていました。かまどとぞうり、これは彼女の生まれ故郷の暮らしの道具そのものです。私は不思議なご縁で年に一度しか帰らない日本、東京で二人でお茶をする機会を頂きました。岸田さんはケニアで国際的な活動を明るい笑顔の中でバリバリとこなし二人のお子さんはオーストリアでお兄さんが、イギリスで妹さん、ふたりともりっぱなお医者さんをされています。ほんとにエネルギーに溢れた岸田さんなのにさらさらとさっぱりして、国際賞を頂いてもまったく普通でいてこの地球を舞台に使命を研究を、まったく自由な遊びのようにすべてに励んでいました。ケニアに井戸を掘り図書館を創り「子どもには精一杯の教育を!」と言っていました。私が少しだけ関わることになった「平泉を世界遺産に」ということにはほとんどの国の委員が反対する中、アフリカの委員は一票を入れてくれたそうです。「キシダママの国がどこよりもどれほど素晴らしいか」……と。……岩手医大での闘病は二人の医者となったお子さんが海外から駆けつけ看護にあたり 66歳の生涯を爽やかな熱風のように去った人。news目指したいです、私も……明るく快活に最後までバイタリティ溢れ、感謝され、そして風のように逝くことを。NPO法人 少年ケニアの友