21日の画像@歌舞伎座
歌舞伎座の中で、こっそりパチリ(^^;・・光量が足りないので色が;;; それこそ大正時代の写真みたいだ(笑)実は、前日、前々日と仕事が忙しくってろくに寝る間もなく、当然、絽の襦袢もアイロンも裾上げも半衿付けもする暇もありませんでした。仕方なく、綿麻ローン地の薄紫の襦袢。せめて半衿だけでも黒紗のぼかしをつければよかった。ちょっと着物とのめりはりが。。。しかし、飛行場に向かうまで、地元はどしゃぶりの雨だったので、ポリの万筋とポリの京袋。ベージュの麻足袋にウレタン底の草履の組み合わせは、そりゃ気楽で、着心地も楽でした。朝7時半の飛行機で上京、歌舞伎座直行して、11時から昼の部、16時からの夜の部を通しで観て、夜9時にホテルにたどり着くまで、快適そのもの。そりゃまあ、多少じめじめするのは雨だから仕方ないけど、洋服よりよかったのでは。。。舞台のほうは、いろんな意味で鏡花らしさを満喫してきました。やはり、昼夜両方観て正解だったと思います。このへんの原作を読んだのは、玉三郎さんが《夜叉ヶ池》の映画に出演された頃で、今調べたら1979年の映画だったとか。。。27年前だよ;;;《夜叉ヶ池》はともかく、《海神別荘》とか、今読んでもよくわからない部分があって、舞台のほうを観て、ああそういうことだったんだなあと腑に落ちたこともいくつか。《夜叉ヶ池》と《山吹》は、大正時代の話なので、歌舞伎座の舞台で洋服姿の役者さんを観るというのもなんか不思議でした。《海神別荘》は同じ時代背景でも、《向こう側》(笑)のお話なので、舞台装置、衣装の煌びやかさはまた格別で。《天主物語》は、前にテレビで観たのはいつだったのかしらん? あのバックのスクリーンのギミックは、最近のものなんだろうなあ。とりあえず、期待通りのきれいな舞台で、きれいな役者さんで、着物姿と所作にはうっとり。科白の言い回しひとつもかなり難解な鏡花のお話を、わかりやすく作られていたのではないかと思います。魔物を演じる役者さんは、やはり人間離れして見えました。満腹。。。