新潟にて
昨日は長岡花火大会に行ってきた。浴衣を着ました!と言いたいところなのだが、うちの移動の基本は青春18きっぷなので、浴衣や着物で移動は無理なのである。実はうちは夫婦ともどrも花火がそれほど好きではない。暑い、混むというのが理由である。しかし、今回は何かに突き動かされるように新潟の長岡まで大花火を見に行くことになった。行くとなれば花火はもちろん楽しみであるが、もう一つの楽しみはみなさんの浴衣姿を観察することである。関東と違いはあるかしら?私の感想は「東京・神奈川との違いあり!」である。これはもう私見であるが、東京・神奈川の浴衣姿のお嬢さんたちより新潟のお嬢さんの方が美しく浴衣を着ていた。いわゆるギャル系の浴衣姿を東京ではよく見かけるのだが、新潟では少数派であるようだ。背中にしわもなく、胸の合わせ方、襟の抜き方もきれいに着ている人が多かった。その違いの理由を考えてみた。まったくの想像ではあるが。お嬢さん方に着付けをしてあげるお母さん方の着物の知識が地方の方があるのではないかと思う。私は東京出身で、16歳くらいの子供がいてもおかしくない年齢である。もしも着付けを習っていなくて、自分の母が近くにいてくれなかったら娘に上手に浴衣を着せてあげられることはできない。本やネットで調べて浴衣を着せることはできるだろうが、細かいことはさっぱりわからないから「とりあえず浴衣という布を帯でぐるぐる巻きにする」ということしかできないと思うのである。地方ではまだまだ着物文化があるのだと思う。もしもお母さんの知識がちょっと怪しくてもおばあちゃんや近所の方が教えてくれるんじゃないだろうか?ギャル系と言われるようなレースの帯板やきらきら兵児帯などは素朴な街には不釣合いな気がするし。そして、高校生のカップルが初々しかった。女の子は浴衣、男の子は制服、坊主狩りであった。微妙な距離感を保ちつつ歩いていた。私は高校が私服でかなり自由な学校で、高校時代にオールで飲むとか、学校をさぼってぶらぶらするとか、そういうことばかりしており、そんな初々しいこととは無縁だった気がするので、地方にはそういう青春があるのねーとまるで映画を見るような気持ちでそのカップルを見た。旅でいろいろと感じることはおもしろいことである。