はざくらの気ままな暮らし

昨日の舞台、最初の演目は歌舞伎十八番のひとつ「矢の根」でした。
歌舞伎らしいド派手メイクで曽我五郎が登場し、大見得を切るのですが、はじめのうちあれ？と思うくらい大向こうからのかけ声がなくて、心配になりました。こういう演目には不可欠なのに、もしかしてきょうは誰も来てないとか？？？

しかし、しばらくすると小さいながら声が聞こえたので、ほっとしましたが、大向こうさんが間に合わず誰かのお弟子さんとか裏方さんが声掛けしたのかなと思ったりしました。歌舞伎って、大向こうの声がないとしまらなくなってしまうのです。
次の演目からは、もう少し声が聞こえたのですけど、それでもたぶん二人くらいしかおられなかったように思います。なんだか寂しいな。若手ばかりだからかな。

関西にも、大向こうさんの会があるのだそうですが、関西の歌舞伎興行は東京に比べるとあまり盛り上がってないような気がするし、大向こうさんも高齢化とか人手不足なのかもしれません。お客さんは圧倒的に女性が多いのですが、こればかりは男性の声でないとしまらないので、どうかよろしくお願いします。