先日のコニカミノルタさんの「フォトイメージング事業の縮小」のニュースも衝撃的でしたが、ついにというかまたライカ社経営状況悪化のためさらに解雇するのか?というニュースが流れました。80年代後半から始まった写真のデジタル化は、写真誕生150年目を境に劇的に変化しているのでしょう。銀塩らぶぅな人にとっては痛い話です。>と言いながらデジタルの話もしている自分( ̄▽ ̄;)
>おはようございます。
●スキャン時にやることやらないこと
よーやくスキャンの場面となりました。最近のスキャナ用アプリケーションは様々な機能が付いているので、かなり細かいセッティングができますね。
スキャンの時にできる限りやった方が良いこと。それは階調補正です。スキャンはある程度でPhotoshopで何とかしよう、ではせっかくのデジタルデータも痛みます。なのでスキャン時にきちっとした色、階調を補正しておくべきです。
階調補正の中で一番大切なのは、記憶に近づけるということです。ポジであってもネガであっても自分が表現したい階調と色をどれだけコントロールするかが重要です。明るさ、コントラスト、色を自分の表現したい階調になるよう調整することです。
銀塩 to 銀塩のシステムだと感材の種類である程度コントロールできる範囲は限定されてしまいますが、デジタルであればそこそこ思った通りのコントロールが可能です。ここが「明るい暗室」の素晴らしいトコロです。極端に言えば、安いネガで撮影した映像をベルビア100Fを増感現像した風に持って行くことだって不可能ではありません。逆に銀塩プリントではかなりテクニックを使わないと表現できない暗部の豊かな階調みたいなことも再現できます。もちろん「0」情報を「有」にすることはできませんが(笑)
注:すべて「みたいな」ですからね(笑)
気を付けなければならないことは、プリントやモニター鑑賞を目的としたデジタル写真ですから最終的にはRGB8bitという表現、つまり0から255までの範囲で表現すると言うことをしなければなりません。
撮影であってもプリントであっても必ず頭の中に入れておかなければならないことは、人間が認識できる範囲は途方もなく広いということです。銀塩であってもデジタルであっても、連続階調のなかのどこか、特に暗部と明部については階調の圧縮が行われます。その見極めをどこに持ってくるかが表現を決定する上でのポイントだと考えています。
所詮256色、されど256色の表現。人間の認識できる範囲は確かに広いですが、同時に曖昧でもあります。いかに人間の記憶をだますか?という部分で各機能を調整することです。スキャナの能力を存分に利用して時間をかけて調整した階調でデータを取り込みましょう。
次にスキャン時にやらないことに入ります。>つづく