えー、自分で「266000」のカウンターを踏んじゃいました。なんとなく嬉しかったとです。
さて、ゾナーのことをいろいろとネットで調べてみたり、写真関係の本の中に記述があったり、様々な情報を取り込んでいます。その多くが、
「ふーん。へぇぇ。なるほどねぇ」
と一応感心しています。はい。その内容は、史実であったり、実験や調査であったり、コラムであったりするところから一応吸収しています。そんなことを「感染ルンです」でまとめた所でつまらないですし、付け焼き刃な知識よりもみなさまのほうが詳しいかもしれませんから避ける方向で。>墓穴掘りそうってことね
まぁ、ここは僕なりの視点で物事を分析して捉えて、拙い文章を書く場所なので、ゾナーについてもそのへんを重要視していくつもりです。ただ、思い込みが激しいのが難点かもしれませんが。
僕は写真を生業とするべく勉強してきました、広告やマスコミ関係の知識もまぁある方だと思っています。過去何度も書いていますが、「写真とは写っているものは事実に限りなく近いことであろうが、写真は基本的に嘘つきだ」という思想を持っています。同様にメディア関連についても捉えています。メディアは限られた紙面や時間の中で、物事を伝えようとするもので、その全てが真実なのかどうかの判断は、受け手の捉え方や感受性や思想でいかようにも変化するし、ある意味プロパガンダ的であると考えています。
このことを前提に話を進めます。
正直言って、ライカやレンジファインダーに大きくハマる前には、多少のこだわりはあったにせよ、積極的なレンズ系知識の導入はしていませんでした。もちろん多少はやりましたよ、学生時代の50ミリレンズ撮り比べしたり、教授にどれがプラナーかなんてやってみたり。それら実験の結果、自分の表現にはプラナーが好きな絵を作ってくれるな、と考えて特に好んで使っていましたから。しかし、あまりのめり込んで雑誌的の比較・対決記事的なことを積極的にやってみたり、考えてみたりはしませんでしたね。そもそもカメラ雑誌って読まなかったし。どっちかって言うと、現像やプリントテクニックの向上とか写真家の研究とかの方が好きでした。もちろん今もですが。
えーっと、なにを言いたいかと言うと、「○○というレンズの味は、ボケが美しく、線が細くて、柔らかい描写だ」とかって記述を見ても割と最近まで、僕の頭の中には「???」としかならなかったのです。今は比較できるようなレンズ所有者になってきましたし、実際にやってみて「こうかな」と思うことは、過去にもここに書いてきました。
どっちかっていうと、「レンズの味」という不明瞭な要素も大切ですが、「今、目の前の光をどのように捉えて表現するか」ということが最重要なんですね。写真が好きだし、自分の表現なので、カメラやレンズは所詮道具に過ぎないんです。
しかしながら、所詮道具のくせに、されど道具なのかもしれないのかな、という思いが以前にも増して盛り上がって来ちゃったから、始末におえないというか。
うん。書いていることが矛盾しちょる。
あくまでもネットや本等の記述について、事実は事実として、著者の感情移入がありそうな記述は半分ぐらいに考えていたいと思っていたのに、元来のこだわり性格が発酵して膨らんできちゃったので、じゃあその感情的文章はいったいどうなのよ、っていう方向へ興味の対象が広がっちゃったということなんですよ。
要するに、最近ガウス系ばっかりだったので、対極的設計であるゾナーを知ってみたくなっちゃった、かつ研究してみたくなった、ということ。ただし、大口径好きに変わりはないので、テッサーとかの開放値が暗めのレンズはこの際どうでもいいってことで。
『プラナーには品のよい軟らかさと線の細さと派手な発色があり、ゾナーにはコントラストが強くて力強い線と濃厚な発色があり、ボケについても双方違う雰囲気がある』
なんて文章を読んで、「ふーん。そうなのか」と思いたくない性格なんです。それじゃー「レンズごとの味ってなによ」って気になっちゃったんですよね。
今後この手の実験や研究ももっとやってみたいと思っていますが、なるべく自分の目で確認して、なるべく自分の言葉で考えて行きたいと思っています。
だから、最新技術を投入して復活した、コシナ・ツァイスのゾナーを選んでみました。
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