えー、「River Of No Return」のShigさんが、「キヤノン EF 50mm F1.0L」について思いを巡らせておられます。ネタ切れ気味なのでパクリ的ちょっとばかりオマージュ的文章おば。
僕と「キヤノン EF 50mm F1.0L」の出会いは、チラシでした。発売当時大学2年生。今もあるのか分かりませんが、各カメラメーカーさんは定期的に校内で出張無料メンテナンスをやってくれていました。時既にコンタックス野郎になっていましたが、サブはキヤノン New F-1でしたし、彼女(現ニョーボ)がB型らしく手荒く使ったりしていたので、ボディ・レンズクリックをお願いしておりました。ちなみにコンタックスさんは1度も来たことはありません(笑)
メンテナンスの時にキヤノンの人が持ってきたのが、各種カタログであり、「キヤノン EF 50mm F1.0L」のチラシでした。一眼レフがAFに変わって行く時代の中で、ひときわ輝いて見えるウルトラレンズだと思いました。
その後「キヤノン EF 50mm F1.0L」の写真に感動したのは、キヤノンの広告写真であります。僕の記憶が確かならば、たぶんミッレミリア(イタリア半島1周自動車レース)が復活した時の写真だったと思います。夜間スタート前に暗いテントの中で飛行帽らしきを被り車に乗ったままくわえ煙草をしている男性の横顔でした。ピントはじわっと赤く燃えるたばこの先端であり、男性の鼻筋でした。緊張感からなのかややうつむき加減の目をしていますが、既にアウトオブフォーカスです。
「うわぁ。鬼スゲェ!F1.0ってこんな写真が撮れるんだ」
と心に響き渡りました。
欲しい!と思ってもおいそれと買える値段じゃありません。しかもEOSは持っていなかったし(笑)。なんと言っても当時は、ライカ判を使うなら「F5.6派」であり、絞り値は「表現で選択する手段」であり、フィルムフォーマットは「大きい方が偉い」と考えていましたから、感動即物欲というベクトルはありませんでした。若いね。
それでもやっぱり「キヤノン EF 50mm F1.0L」ってスゲェレンズは、心のどこかに引っかかっていたんですね。50ミリ偏愛主義者ではありましたから。
発売から18年近く経った現在「キヤノン EF 50mm F1.0L」を手に入れてやっと使い始めることができました。ここ数年の自分コンセプトとして、「絞り値で表現する」ことがあり、特に「レンズは開放が面白い」と考えるようになりました。その後のはまりようはご承知の通り。で、「開放撮影」という魔力に取り付かれ、紆余曲折しながらも心に引っかかっていたのは、やはり「キヤノン EF 50mm F1.0L」でした。
もっと早い段階で「キヤノン EF 50mm F1.0L」を使うようになっていたならば、もっともっと早くに深みにはまった過去の自分とは違った表現を取り組むことができたのではないか、と思います。
ま、僕は「今」を生きているわけで、「今」やっとこさ眼の前に「キヤノン EF 50mm F1.0L」があるわけですから、これからの写真に沢山使って行きたいと決意しているわけです。
きっとノクチルックスでも同じことを考えルンでしょうが
追伸:決してShigさんに「キヤノン EF 50mm F1.0Lときましたか。く、悔しいぃ」と言わしめたいから手に入れたんじゃないですよ
「有刺鉄線」
Canon EF 50mm F1.0L USM
Canon EOS 5D
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