断罪すら甘美な蜜のように
跪いて許しを請え。 みっともないほど泣いて縋って見せたら望む者を与えてやってもいい。 だが今のお前はなんだ。 虚栄を捨て切れず、受け入れてくれと相手に希(こいねが)うことすら できないなんて、おまえは俺を馬鹿にしているのか。 一緒に血にまみれる事もできないくせに、“愛”だなんて、笑わせる。 狂気の底で互いに血肉を貪りあう様なプロパガンダを俺は待っているんだ。 理性よりは感情に求められたいとは思わないか。 お前の欲望を満たせきる事ができるのは俺だけなんだろう。 だったらいっそ欲しい、と欲しくて欲しくて堪らないとわめいたらどうなんだ。 そこまでして、泣き死ぬほどに血の涙を流したのなら、 お前が望む者を与えてやろう。 そこまでしたなら、おれはお前に一生の“愛”を誓ってもかまわない。