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オランダ曼荼羅

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2007/11/19
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カテゴリ:ニュース
 

 

アムス市街のある中庭の一本の木の伐採を報道しようと世界中からプレスが集まっている

 

樹齢百数十年とかのマロニエの木

ウイルスに侵されだいぶ枯れてきている

調査によれば27トンのこの大木は倒れてしまう危険性がある

ということで持ち主が市に伐採許可を求め

調査の信頼性を認め市は許可を出す

その伐採が2日後に迫っている

 

でも市の環境政策最高責任者のフォスさん

数日前の最新調査の結果を受け

今日伐採延期の指示をだした

 

さてさてどうなっていくのかな

マロニエ君の運命・・・

 

このマロニエ君

60年以上前にこんなステキな視線を浴びたことがあった

 

 

1944年2月23日(水)

・・・・。ほとんど毎朝、私は屋根裏部屋へ行き、肺のなかのよどんだ空気を吐き出します。今朝もまた行ってみると、ペーターがせっせとお掃除をしていました。あっというまに仕事をすませた彼は、窓に近いいつものお気に入りの場所に坐り込んだ私をみて、そばにきました。私たちはふたりしてそこから青空と、葉の落ちた裏庭のマロニエの木とを見上げました。枝という枝には、細かな雨のしずくがきらめき、空を飛ぶカモメやその他の鳥の群れは、陽射しを受けて銀色に輝いています。すべてが生きいきと躍動して、私たちの心を揺さぶり、あまりの感動に、ふたりともしばらく口もきけませんでした。彼は太い梁に頭をもたせかけて立ち、私は床に坐りこんでそろって新鮮な空気を吸いながら、外にひろがる光景を眺め、そしてどちらもうっかり口をきいて、このひとときの魔法を破ってはならないと感じていました。・・・・・・・

・・・そこからは、アムステルダム市街の大半が一目で見渡せます。はるかに連なる屋根の波、その向こうにのぞく水平線。それはあまりに淡いブルーなので、ほとんど空と見分けがつかないほどです。

 それを見ながら、私は考えました。「これが存在しているうちは、そして私が生きてこれを見られるうちは・・・この日光、この晴れた空、これらがあるうちは、けっして不幸にはならないわ」って。

 恐れるひと、寂しいひと、不幸なひと、こういう人たちにとっての最高の良薬は、戸外へ出ることです。どこかひとりきりになれる場所・・・大空と、自然と、神様とだけいられる場所へ。そのときはじめてそのひとは、万物があるべき姿のままにあり、神さまは人間が自然の簡素な美しさのなかで、幸福でいることを願っておいでなのだと感じるでしょうから。

こういう自然が存在するかぎり、そしてそれはつねに存在するはずですが、それがあるかぎり、たとえどんな環境にあっても、あらゆる悲しみにたいする慰めをそこに見いだすことができる、そう私は思います。自然こそは、あらゆる悩みにたいする慰安をもたらすものにほかならないのです。

 ああ、ひょっとするとあまり遠くない未来、私はこういう圧倒的な幸福感を、わたしとおなじようにそれを感じてくれるだれかと分かちあえるかもしれません。

                                                                                                               

 

14歳のアンネはこんな日記を隠れ家で書いた。

 

 

写真は以下:

http://plaza.rakuten.co.jp/uwanosola2/diary/?

 

 

 

 






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Last updated  2007/11/20 08:15:52 PM
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