語りと筆しごと～書家香玉のうずまき帖

きのう、幼稚園に息子を迎えに行った時のこと。
私の顔を見るなり、担任の先生が「おかあさん、びっくりしないでくださいね」
なんて申し訳なさそうな顔で言うので、なにごとかと不安がよぎったのも
束の間、教室の奥からのっそり出てきた息子の顔を見て…吹き出す！

鼻の頭は黄色、眉は太い紫、ほっぺには無数のオレンジ。
お絵描きの時間に、みんなで画用紙に虹を描いていたのだそうだが
なんと、我が息子だけは、自分の顔を得意気にペイントし
インディアンの酋長みたいになって、踊り狂っていたそうである。
「こら～！」と注意しながらも、先生たちも笑い転げ
その後、急いで顔を拭いたのだが、なかなかおちなかったそうで
とうとう、そのままの顔で一日すごしたという。
油性ペンではなかったからまぁよかったが、帰宅してから
お風呂でゴシゴシしても、なかなか消えず、かなり笑えた。

先生の話では、往々にして、この息子
みんなの注目を集めようと、しょっちゅう変なことばかり
しでかしているそうで、今回はまぁ、自分の恥だからまだいいが
人を傷つけたり、厄介なことになってはいないかと
聞いていてヒヤヒヤする。

きょうは、息子と部屋でのんびりしている。
最近は、うちでお絵描きなんてさせてないから
久しぶりにクレヨンと紙を出して、何か描いてと
けしかけたら、描くは描くは、ちょっと見ないまに
絵らしい絵を、次々と描けるようになっていたので
ちょっと興奮した。パンダ、ラクダ、犬、チューリップ
大きな目をぐるぐると二つ、ちゃんとそれらしい特徴を
描き加えることができるようになっていた。

これは！と思い、去年、面白そうだと購入して
まだまだ早いと、しまいこんでいたものを出す。
「お絵描きＴシャツ」だ。
専用のペンがついていて、Ｔシャツをキャンバスに
子供の感性がデザインとなるもの。
「慎重にね、失敗は許されないよ」とおそるおそるペンを
渡したところ、なんのためらいもなく、すらすらと
息子が描いた謎の男の顔。自画像だそうだ。
下に３つのハートを描き、おとうさんとおかあさんとぼく
だそうである。心憎い！
３歳のいい記念となることだろう。

Ｔシャツは、↓ おすすめです。

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