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語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

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2017年12月17日
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脚本家の早坂暁氏が亡くなったそうです。88歳。
一昨年の10月に故郷、筑豊の映画文化にフォーカスするイベントにゲストとして来て頂きました。
お耳も遠く、足腰も弱っていて、遠方での講演は負担になるから難しいかもと言われていたのですが、久しぶりに田川に行ってみたい、石炭のことを語りたいと快諾してくださいました。
空港にお迎えに行ったとき、作兵衛さんの生涯が書かれた本を大事そうに抱え、笑顔で接してくださいました。

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吉永小百合さんのデビュー作をはじめ、戦争や差別問題など人間の心模様に迫った温かみがあり、情緒ある作品を多く書かれ、業界にもたくさんのファンがいらっしゃること、私はそのほんの一部のお仕事の接点からこうしてお会いできることが叶い、偉大なる作家先生を前に、とにかく失礼のないように、そのお言葉に真摯に耳を傾けるだけであります。


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ステージ上では、実際、どのような感じで青春の門という映画が作られていったのか、監督と俳優陣の間のクッション役となっていろいろ奮闘された思い出話や、早坂さんのお立場でしか語り得ない様々なエピソードが次々と溢れ、それは生き生きと語っていただきました。

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特に、田川の石炭への思い入れは凄まじく、こちらがタジタジになるほど、日本の近代化に貢献した筑豊炭田への賛美ともう少し胸を張ってがんばれよと力強いエールを頂いたこと、本当に刺激的で忘れられない時間となりました。


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その夜は、田川のソウルフードである山賊鍋のお店に、田川市長をはじめスタッフで集まり食事をしました。相方の山本がコレクションしている地元川崎町の良質な無煙炭をプレゼントしたところ、とても嬉しそうに微笑まれていました。

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翌日は、石炭歴史博物館にお連れしました。
この時にご案内してくださった安蘇館長も先日亡くなってしまいました。

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礼を尽くすなら生きているうちに。
特に人生の大先輩方のお話はできるだけその機会を多く意識し、聴けるうちにしっかり伺い、学びとさせていただかねばとあらためて思います。

早坂さんには、私たちの労作、筑豊魂を表現した、日めくりカレンダーを謹呈するつもりでおりました。また笑顔で受け取って頂きたかった。

最後にご一緒した昼食の場で、もう一度、田川を舞台にした作品を書きたいと力強くおっしゃいました。もしかしたら、と期待していました。
残念でなりません。
心からご冥福をお祈り致します。合掌。





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最終更新日  2017年12月17日 15時35分11秒
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