日本人にとって、一般的に英語のSとTH、FとH、RとLの発音の区別は難しいということになっているが、じつは私はこれに関しては昔からぜんぜん苦労していない。聞くのも話すのも。(もっとも、ボキャ貧とか文法間違いをしてしまうという意味では、今でもすごーく英語に不自由してる。)まあこれは、中学高校時代の英語の先生方のおかげなんだろうと思っていた。でも、別の学校にいった私の兄弟全員がそういう傾向にあるので、ふとこれが原因じゃないか?と最近思いついたことがある。
私と兄弟たちはほぼ標準語圏で育ったが、一緒に住んでいた祖父は10代のころに秋田から移住してきて、一生、つよい秋田なまりがぬけなかった。特に「す」と「し」、「つ」と「ち」がそれぞれ中間的な発音になって、区別がないらしかった。祖父はよく書き物をするとき、「これ”だんご(『す』のこと)”だったか、”ぼっこ(『し』のこと)”だったか?」と家族に聞いていた。幼いころ、私たち兄弟はわざと「おじいちゃんのまね」をしてふざけていた。(おじいちゃんも孫のすることには本気で腹もたてられず。ごめん、おじいちゃん。これって他人に対してしたら、「いじめ」だよね?)
それで、私たち兄弟は、外国や多国籍家族で育つ子のように、通常よりも多種の言語音声になじみ、耳が自然にきたえられたんじゃないだろうか?方言、訛り、すてたもんじゃないね。ありがとう、おじいちゃん。みんな、子供を方言と標準語のバイリンガルに育てよう!
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