今年は緊縮財政で、学科のクリスマスパーティーも予算がなかったのです。いかにも金欠、だけど意外とおもしろかった企画は、従来のケータリングを無しにして、クッキーコンテストをやったこと。
こちらでは、クリスマスといえばケーキよりクッキーなのです。クッキーなんて普段から食べてるけど、ふだんのように種を天板におとして焼いただけのものでなく、クリスマスにはちょっと特別な材料をつかったり、型抜きしたり、アイシングでかざったり、工夫をこらした「クリスマスクッキー」を各家庭でつくり、ひとに配ったりもする習慣があるのです。そういうクッキーをみんなで持ち寄り、コンテストをしようというアイデアでした。
金曜日の午後、パーティー会場の教室にはクッキーやケーキの皿が何十とならび、壮観。みんなそれなりに昼ご飯を食べてきているから、まあ、デザートバイキングってなもんです。学科の全員とまではいかずともたくさんの人に食べてもらって人気投票してもらうためには、みんな、小さめのをそれなりの数もってきています。そしてみんな、コンテストですから、全部とは言わずとも、できるだけたくさん味わおう、という気になって、食べる気まんまん。いやー、一度にこんなにたくさんのクッキーを食べたのは生まれてはじめてですね。学科のパーティーのご食べ物で満腹満足するなんてことまず無いですが、このクッキーは、満腹満足しましたね。だってどれもバターたっぷり、砂糖たっぷり。年に一度のクリスマスバージョンのクッキーですからね、甘さ控えめとかバター控えめとかにしてませんから。高級なクッキーなんです。でもたかが手作りクッキーですから、そんなに金のかかりようがありません。
ああ、おもしろかった。金はなくとも、アイデアと工夫しだいで楽しいクリスマスパーティーはできますね。昔の私の出身大学のコンパのメインディッシュは、大学生協から出前のおにぎりでしたけどね、それよりクッキーのほうが多少おしゃれでしょうか。
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