バンコクでコンサルティング

すばらしい笑顔でした。

こんにちはウチャラポーンです。
今日はニュース記事ではなく、多くの皆様にご協力頂いて
いる洪水被災者支援ナムジャイ・プロジェクトのご報告を
させていただきたいと思います。
タイ洪水被災者支援に多くの方からご支援いただいており
ますが、報道では洪水被害は既に終息したと伝えられて
いるものの、実際の被災者の方々は未だにその渦中の中で
生活されている方も少なくありません。
今回のナムジャイ・プロジェクトは緊急支援から、
特に被災した子供達への復興支援へとシフトし、
昨日その活動を行ってきましたので、この場を借りまして
ご報告申し上げます。

バンコク北近郊にあります、昨年の洪水被害で最後迄冠水被害に
遭っていた小中高一貫校に行ってきました。
到着すると既に校庭では校長先生以下教師の方数名が待っておられ
温かく出迎えられました。
その後応接室に通され、洪水被害時の学校の状況を撮影した映像を
スライドで見せていただき、約30分間の歓談。
その間に学校の現在の状況を教えていただきました。

被災時に生徒の犠牲は無かったものの、中にはご両親がお亡くなりに
なった生徒が居る事。
そして生徒の中には家屋が全壊した生徒がおり、現在その内の
数家族が、学校校舎内で生活している事。
上の画像の様に、校舎の1階部分は長期の冠水被害により
腐食し壁が無くなっていました。

校舎自体は２ヶ月に渡り、約２mの冠水。
画像は1階にありました図書室ですが、避難できた書物も
少なく、今はこの状態です。
学校自体の被害はコンピューター50台や図書室の書物を含む
総額２８０万バーツで、政府から１４０万バーツの支援が約束
されているにも関わらず、実際に政府からは35万バーツしか
支援はされなかった様です。

子供達の中には制服を失った子供もおり、学校としては今後の
教育のためにもコンピューター数台と、生徒の制服、それに
机などを準備したいとの要望を受けました。
今は教室を使えない生徒が、屋外で授業をしています。

歓談の後は教室を見て回り、その内いくつかの教室では
「日本のALAから来たタイへの支援ボランティアの方です」
と紹介していただき、子供達には深々と頭を下げられました。

どうですか、この笑顔。ボランティアをやっていて
良かったと思える瞬間でした。

その後校庭へ場所を移し、生徒達への支援物資の授与式。
写真に写っているのはアジア経営者連合タイ支局長Y氏。

記念撮影を終え、最後は感謝状までいただいて、
我々は学校を後にしました。

写真左の女の子は、我々のために、日本語で感謝の言葉を
準備してくれていて、これにはY氏も大感激。

今回の支援活動を通して受けた印象は、洪水被害者への政府
支援が如何に届いていないか。そしてこれからも支援活動が
必要だと言う事。
日本ではもうタイの洪水被害は終息したと報道でも伝えられて
いますが、実際の被災者、特に子供達はまだまだ支援が
必要ではないかと言う状況です。
昨日出会った子供達の笑顔を見ながら、そう深く感じました。
ウチャラにとってもとても嬉しい一日でした。

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