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2006/09/12
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カテゴリ:カテゴリ未分類
5年前のあの日何があったか。

朝から静かな快晴の火曜日だった。いつものように朝起きて一番にCNNを見る。画面には煙を上げるワールドトレードセンターが映し出された。最初の飛行機がビルに突っ込んですぐの映像だった。その時、アナウンサーは火事だと伝えていた。

私は火事と言うことで、あまり深く考えずに見ていた。と、そこへ二番目の飛行機が画面の右側から現れたと思ったら、あっと言う間にもう一つのビルに突っ込む。とっさに何が起こったかわからなかったが、鳥肌が立つ。“Oh, my God! Oh, my God!!!”と叫ぶアナウンサー。テレビに釘付けになる。が、まだ全然何が起こったか実感がない。まるで映画の一部分を見ているような感じだった。

当時、大学でクラスをとっていた夫が、学校へ行くため職場から帰って来た。事の顛末を伝え、しばらく一緒にテレビを見る。そこで初めて夫の口から“テロ”の言葉を聞く。そして夫は大丈夫と言いながら出て行った。その時はまだ、ワールドトレードセンターだけしか報道されていなかった。

夫が出て行ってすぐ、炎に包まれるペンタゴンが映し出された。と、同時に、前に注文していた家具が届く。持って来たのは二人の兄ちゃん達。彼らはペンタゴンの映像を見て、言葉を失った。たった今ペンタゴンの横を通って来たそうな。私達三人は呆然とソファに座って無言でCNNを見続ける。ふと我に帰った兄ちゃん達は“Oh, my God!!”と叫びながら出て行った。

画面は消防車、救急車、パトカーが集まり騒然とした様子が映し出される。ワールドトレードセンターは遂に崩れ落ちた。粉塵から逃げ惑う人々。車の陰に身を伏せ粉塵から身を守る人。顔、体中から血を流し助け出される人々。ペンタゴンでは消火作業が始まっている。それでも窓の外は、空は青くとても静かだった。物音一つしなかった。ほんとうにここから車で数十分の所で起こったことだとは思えなかった。

そこへ某省から来てDCの中心地で働いていた友人からTELが入る。彼女はオフィスからTELして来た。驚いて早く帰宅するようにすすめると、上司から帰宅命令が出ていないからオフィスを離れることができないのだそうだ(その時、その上司はすでに帰宅していた。女性職員達だけを残して)。彼女がTELして来た時点で、DC内は混乱の極みで、公共交通機関は止まり、車は渋滞し人々は町中に溢れていた。

そして某省と言うこともあり、刻々と情報が集まっていた。その時点で、数機の旅客機がアメリカ軍の戦闘機に追随され、いつでも撃墜される体制にあった。フロリダでブッシュを乗せたエアフォースワンは行方不明となっていた。彼女とのTELを切る。

そこへすぐ義母からTELが入る。二人とも大丈夫かと聞いて来たので、夫が学校に行ったことを伝えるとパニックになる。いくら大丈夫と言っても聞かなかった。そしてデルタ航空のパイロットをしていた夫の叔父夫婦と朝から連絡がとれないこともあって、義母のパニックは倍増していた。夫は中々帰ってこなかった。

DCの彼女からTELが入る。ペンタゴンの次はホワイトハウスが攻撃対象とか情報が錯綜していた。彼女のオフィスはホワイトハウスの近所。やはり早く帰宅するようにすすめるが、彼女には歩いて帰る以外に方法はなかった。バスも地下鉄もタクシーも使えない。車で帰宅する人々は、我先にDCを離れようとして渋滞を引き起こしていた。

また義母からTELが入る。叔父夫婦は無事だった。その日叔父は休みで夫婦揃って一日中ゴルフをしていて、テロのことは一切知らなかったそうだ。夫はまだ帰宅していなかった。夫が出て行ってすでに数時間が経過していた。だんだん心配になり始めるが、彼女には大丈夫と伝える。

もしかして...いや、夫に限って...部屋の中を見渡す。夫の椅子に座る。犬が足元にうずくまる。とても静かだった。未だにテロの実感はなかったが、空虚感が部屋の中にあった。週末行ったショッピングや朝の会話を思い出しながら、何をどうしていいかわからず、泣いている所へ夫が帰宅した。DCや近辺では車が全く動かなかったそうだ。

その夜、ニュースは何度もワールドトレードセンターに突っ込む2機の飛行機と、ビルから飛び降りる人達を写していた。そして次の日、私は壊れた。同じ映像を見ては吐き気がし、気がつけば泣いていた。友人や知人達にTELをしまくり、無事を確認した。

壊れた私を見て、夫はテレビのチャンネルをコメディ番組に変える。この非常時にコメディ!? 何を考えているのかわからなかったが、夫曰く、私達がニュースを見ようが見まいが事体は変わらない。それよりも自分達の生活を取り戻すことが大切だそうだ。それでもしばらくの間、私は壊れたままであったが、あの時の夫の言葉に癒されたのは間違いない。

数日後、今度は義妹が壊れた。テロの一週間前まで一緒に働いていた人が、ペンシルバニアに墜落した飛行機に乗っていたのである。それが義妹の可能性もあったので余計壊れたらしい。

5年経った今でも徐々に薄れてはいるが、2機目がワールドトレードセンターに突っ込む映像を思い出すたびに吐き気がする。





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Last updated  2006/09/12 11:44:05 AM
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