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カテゴリ:考える日々。。。
アルゼンチンタンゴについては、このブログでも
時折、書いています。 今日のブログは、大変個人的な内容になります。 気持ちの整理と、意思表明のために、書いています。 私にとってのアルゼンチンタンゴとは【パートナーシップ】を現しています。 タンゴを始めた時から、人生のパートナーはタンゴのパートナーだと 自分自身に決めていました。 もちろん、それが本当に実現するなんて 当時は、思いもしませんでしたけれど・・・。 この週末、「第5回タンゴダンス世界選手権アジア大会」が開催されます。 今回、初めて参加します。 昨年までは、こうした大会に出場することは まったく眼中にありませんでした。 その一番大きな理由は、 パートナーが、こうした大会に出ることをずっと拒否していたから。 私は、本当のところどっちでもよかった。 いつか、自分の踊りに自信が持てた時には、 出てもいいかなぁ・・・って、漠然と思っていた程度でした。 発表会みたいに、ちょっとオシャレして、 舞台で表現することって、楽しい。 心地よい緊張感って、人生においては大事だから。 そんな軽い気持ちだったのでした。 多くの人たちから、 審査は公平じゃない コネの世界なんだよ 色々な技をすると、予選落ち : : という声を聞いています。 ふ~ん・・・そうなんだ・・・。 でも、いいじゃない。 そう思っています。 この日本国の制度は公平でしょうか。 高齢者に対して、医療制度に対して、年金制度に対して、税金に対して・・・ 企業の中だって、全然公平なんかじゃありません。 私たちは、そういう世界に生きているんです。 競争からは誰も逃れられない。 でも、その中でも【共生】という概念を大事にして 生きていけるかどうかは、各々の【生きる姿勢】にかかっています。 だから、私は彼の拒否をわかっていながら、あえて 「出てみようよ」 と、言いました。 彼は、自分の半生をかけて、踊りと真剣にかかわってきました。 そこには、多くのこだわりがあると思います。 自分が本当に大事にしてきたものを、 違う価値観の人たちに評価なんてされたくない。 そうです。 私も、それはよく理解できるのです。 私にとっての【パートナーシップ】が人生そのものであるなら、 彼にとっての【踊り】だって、人生そのもののはず・・・。 でも、まてよ・・・と思いました。 彼が伝えたいと思っている一番のエッセンスとは、 楽な身体の使い方 自然体で、その人が一番キレイに見える姿勢 男女間のコミュニケーション : : というものなのです。 アルゼンチンタンゴは、その媒体としてすぐれているのです。 だったら、私の気持ちを理解してくれるんじゃないかな、と・・・。 参加を決めてからも、何度かひっくり返りました。 「やっぱりやめようよ」 「楽しめそうもないし」 という彼に対して、説得するコトバを持たず 「そんなにイヤならやめようか」 と、一時は納得した私でした。 しかし・・・ ほとんどのことに対して、あまりこだわりのない私が この時ばかりは引かず、再三、彼を説得にかかりました。 自分自身にも問いただしてみました。 なぜ、私は大会に出ようとしているのだろう・・・。 人はいつ死ぬかわからないのだから、色々な思い出を共有したい。 2人で創るコミュニケーションの世界を 普段出会えない不特定多数の人たちの前で表現したい。 最初は、そういう気持ちだったのです。 が、今は・・・違う気持ちがまざりあっていることに気づいています。 できるはずだ! なぜかわからないけどできない・・・ なんでできないんだ! そんなことわからないわよ! : : というようなぶつかり合いが続き、 お互いのコトバで傷つけあう・・・ という経験を重ねて重ねて、 傷ついたココロがデトックスしたくて、 とめどなく涙を流して・・・。 それでも、なぜ、大会に出ようとするのだろうと。。。 説明するのはとてもむずかしくて、 おそらく、彼に対しても、完璧に説明はできていません。 なので、ここで気持ちを整理しようと自分自身に向き合っています。 私は、自分に対するカラを破ろうとしているのだ、と気付きました。 同時に、彼に対しても、そのきっかけになるのではないか、と思っています。 外側からの目。公正じゃない評価。点数で評価されるという場。 これらは、社会の構図であり、 私や彼が属している、企業組織の縮図でもあるのです。 自分の居場所を求めて旅を重ねても、 どこにもユートピアはないのだと・・・いつか気づくのです。 自分の今「在る場所」をユートピアに変えていくしかないのだと・・・。 私にとって、今回の大会は、そのための格好の場であるように感じています。 でもね・・・ 彼にとってはいい迷惑かもしれないな、と思うこともあります。 今回の経験をプラスにするために、自分に課していることは 当日の1曲、1曲を「彼と踊れるのは、生涯で最後の1曲なんだ」 という気持ちで踊ること。 全信頼を寄せて、ココロをゆだねること。 それを瞬間、瞬間に再現することです。 そうすれば、私にとってのみならず、 彼にとって、2人にとって、必ずプラスになるのですから。 私自身「そうできたらいいなぁ・・・」 というのではなく、「必ず、そうするのだ」と・・・。 自分自身に課しています。それは、 【パートナーシップ】に責任を負うことだと思うのです。 人生は、一度きり・・・ だから、この肉体があるうちに生ききりたい。 そのように思います。 週末のことは、また、このブログにてご報告させていただきます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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