フランスの最新デザインジュエリー

2007年08月08日

今日はフランスのコスチュームジュエリーの中で一番やすちゃんが
好きだったMX DESIGNのデザインジュエリーの紹介です。

フランスはレジン(透明なプラスチックのようなものです)を使ったファイン
ジュエリー会社もあるのですが、デザインと個性という面では前回紹介した
ピゲッティとこのMXのコスチュームジュエリーには遠く及びません。
それほどこの二者は群を抜いています。二人のデザインは両極端な存在で
ピゲッティが有機的なデザインでどこか人間的な泥臭さを感じさせる色彩感覚に
対して、このMXはクールでシャープでコンピュータ・グラフィックを駆使した
新しい世代のデザイン・テイストを持っています。
ViViANiの前のお店でも、お客様の好き嫌いは、どちらかにはっきりと
分かれていましたね。

ここの特徴はレジンの透明感を生かし、レジンそのものに色をつける場合も
ありますが、多くはほんの一部に一度、彩色を施し、再びレジンをその上に
溶かし込んで成型するというとても手間をかけた手法を取っているのです。
写真では分かりづらいのですが、真横から見ると彩色されている部分は少なく
透明な部分が多いのがわかるのですが、実際は透明なレジンの形に映りこんだ
色が見えるという、ちょっとミステリアスな仕掛けのあるデザインジュエリー
なのですね。
最初写真の金属のメッシュを使っているものは、金属メッシュを浮かび
上がらせるためのベース色を底に作り、その上にメッシュを張り、再び透明な
レジンで上部の形を成型して仕上げるという凝った作り方なのです。

ここの特徴は色の種類がとても多く、またコンピータ・グラフィックで作り
上げたシートをサンドイッチするなど、とにかく色々な技法を新しく考える
ことでした。写真があまり残ってないので残念(たぶん倉庫にある?)ですが、
本当にスタイリッシュで斬新なデザインジュエリーです。

面白い逸話があるのですが、以前お店にカップルの男女が入ってきて男性の
お客様が「こ、ここの商品、ス、凄いです!!」と言うのです。
よく聞くとその人は水族館で使われている大きなガラス(でも実はあれは
ガラスではなくレジンなのだそうです)を作っている会社の社員さん
だったのですね。彼曰く、これだけ透明感をキープして、一点の曇りも
気泡もないという事はスゴイ技術だというのです。そんな訳で彼氏が彼女に
この値段だと破格なので買ったほうが良いとしきりに言っていたことが
ありましたね。でも結局、女の子は別のカワイイ商品を買って
行きましたが・・・女ごころと秋の空??ですかね?!