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テーマ:ミステリはお好き?(1450)
カテゴリ:読書
時生 東野圭吾(2008.9.27読了) 不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。 (「BOOK」データベースより) テーマは「ミステリはお好き?」にしましたが、これ多分ミステリじゃないと思います。 まあ、東野さんと言うことでミステリ好きが読むかな~と思ってあえてこのテーマにしました。(笑) えーと読んだのは単行本なので、これは単行本の感想と言うことで。。。 それにしても、なんで、文庫化にあたって題名を「トキオ」→「時生」に変えたのかな~ 理由ご存知の方いらっしゃいませんか?? NHKで国分太一さんが主演でドラマ化されたみたいですが、 こちらは私は見てなかったので、なんの予備知識もなしに読むことができました。 おかげで、いつミステリっぽい謎が出てくるの~と待ち遠しく読んでいましたよwww (ミステリっぽい味付けはところどころ無きにしも非ずです) 一言で表すと「息子による親の改革作戦」ってなところでしょうか。 一本義ではあるが、自分の辛い過去に必要以上にひれくれてしまっている拓実。 彼以上につらい過去を持つ竹美が「あんたのカードはそんな悪い手じゃないと思う」 と言うように、確かに気の毒ではあるが、養父母も優しく育ててくれ、そこまでふてくされんでも~ と思うんだけど、今現在自分が上手くいかないのは全て過去のせいだとやけになっている彼。 もう、ホントあまりの甘えったれぶりに、いらいらしっぱなしです! きっと尊敬していたであろう父の情けない姿を見た時生は辛かっただろうと思う。 んで、結局そんな拓実を立ち直させるきっかけを作ったのが息子である時生なんだから。。。 いったい時生は何のために生まれてきたのだろう。 情けない父を励ますためなのだとしたら、お話的にはOKでも何か悲しい。 もちろん、時生があんなにまっすぐに強く生きることができたのは、 父となった拓実が時生を立派に育てたからだとは思うのですが。 登場人物の中でお気に入りは、竹美さんとジェシーのコンビ。 拓実以上に波瀾万丈の人生を送ってきた竹美さんの、それでも強い心と、 大阪人らしいたくましさにすかっっとします♪ ジェシーの腕っ節の強さも素敵♪♪ とにかく娯楽小説としてはとても面白かったです。 東野さんの作品としては・・・・私はやっぱりミステリが読みたいかなぁ~(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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