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2024.02.23
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カテゴリ:医学
2024年2月7日、群馬県伊勢崎市で、家から脱走した2歳のオスの四国犬が、小学生9人を含む12人に次々と噛みつき、怪我をさせたという事件が報じられました。

更にこの犬が狂犬病予防接種をしていなかったことが報じられ、世間を騒がしています。

このことに鑑み狂犬病について話させていただきます。

狂犬病は人から人への感染はしませんが、狂犬病ウイルスを持つ動物が人間の傷口を舐めただけでも傷口から感染する可能性が極めて高いのです。

そのため、犬からの狂犬病の人への感染を防ぐために飼い犬への予防注射が必要とされています。

日本国内では狂犬病は数十年発生していないから必要ないと巷では言われていますが、これは完全な間違いです。

世界保健機関(WHO)は、「狂犬病の流行を阻止するには狂犬病予防注射接種率は 70% 以上必要」としています、70%を切ると流行する危険性があります。

日本国内での接種率は1985年以降はほぼ100%で推移していましたが、1996年ごろから減り始め、2000年度には80%、2022年度には70.9%に低下しています。

このまま接種率が低下すると、海外から狂犬病が持ちこまれると国内で流行する危険性があります。


長い間日本国内では狂犬病が発生していないという理由で、多くの人の危機意識が低下しつつあることは床攻めません、しかし海外に目を向けますと多くの先進国でも狂犬病は根絶されず流行しています。

狂犬病を目の当たりにしないことからの本当の意味での怖さを実感できないとことも事実でしょう。

狂犬病は一旦発病するとまず100%助からない怖い感染症です。

日本国内では発生していませんが、海外旅行で感染した人地の報告は日本でもあります。

2020年5月22日、豊橋市及び静岡市から、フィリピンより来日した人が、現地で狂犬病ウイルスに感染し、国内で発症したことが以下の通り報告されています。


最近SNSで、"狂犬病ワクチンが飼い犬の寿命に影響する"、狂犬病は◯◯すれば治るので、接種は必要ない""狂犬病は抗生物質で治る"なとなど誤った情報が発信されているのは極めて残念なことです。

予防接種を進めたことで、日本は狂犬病がまん延していない世界でも稀な清浄国になったことを忘れてはいけません!!


※世界200を超える国と地域の中で、狂犬病清浄国は、オーストラリア、ニュージーランド、日本、フィジー、キプロス、ハワイ、グアム、アイルランド、イギリス、ノルウエー、アイスランド の11の国・地域だけです。

切手は1988年タイ発行の「赤十字切手」で、狂犬病予防ワクチンと狂犬が描かれています。





切手は2020年ジブチ発行の「人獣共通感染症の9面小型シート」の中の一枚で、イヌから感染する狂犬病が描かれています。












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最終更新日  2024.02.23 16:12:21
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