カテゴリ:洋画 [コメディー]
祝、2011年度ドラゴンズリーグ優勝! ミスター・ベースボール Mr. Baseball アメリカ(1992年)110分 ■ 監督:フレッド・スケピシ ■ 出演者:トム・セレック/ 高倉健/ 高梨亜矢/ デニス・ヘイスバート/ 塩谷俊 / 豊原功補 - INTRO - 「南極大陸」の放送中、木村拓哉が幾度と無く「南極物語」の高倉健と ダブって見えてその理由が分からなかったのだが、 正月に家族が「スカパー16日無料体験」に申し込み 居間では高倉健の東映時代の仁侠映画が流れていた時 ブログ主がリモコンを手にしたとたん「替えるな」と、 「帰るな」の聞き間違いで無ければマジで見ていた家族が短く制した映画が 「昭和残侠伝 人斬り唐獅子」(たぶん)であった。 その中の若い高倉健が、今のキムタクに似ていた事でようやく理解できた。 襲撃が終わって負傷した池部良に「死ぬときゃあ一緒だろがぁっ兄弟ぃ!」 という高倉健のセリフに、いつの間にかヒートアップして観ていたブログ主は映画が終って気が付けば 肩は風を切り、口からは唐獅子牡丹だか兄弟仁義だか定かではない デタラメな歌詞を口ずさみ そもそも唐獅子牡丹の唐獅子(からじし)を、唐辛子(とうがらし)と読んでいた 正月気分も終ったひと時に、あまりのへたれなブログ主なので あっ た・・・ ■□ さて、後任に高木守道 新監督が決まり、優勝目指して頑張りたいと決意も固く 白井文吾オーナーも、高木さんの流儀でやっていただきたいと 期待が高まる今年の中日ですが ブログ主行き付けのレンタルショップの棚真正面に並んでいたこの作品を ご紹介します -STORY- ニューヨーク・ヤンキースの打者だったジャックは、ルーキーを起用する球団の方針で日本の球団 中日ドラゴンズへのトレードが決まる。初めての日本文化はメジャー復帰への未練もあり馴染めず 加えて成績も芳しいものではなかった。やがて球場で知り合ったヒロコの手解きで日本文化を 少しづつ理解していく。 -解説- 本作は、高倉健目当てでなければ、 今やドラゴンズファンしかこの映画は見ないかもしれませんが ハリウッド映画にして名鉄線やCBCテレビ局や懐かしいナゴヤ球場など、 東海地方の方には嬉しい名古屋アイテム満載の作品で 日本の様式など知る由も無い、まして 日本に住む事など 想像する事も無かったという どちらかと言えば偏狭な野球一筋の男の目から観た ウエスト・ミーツ・イースト作品であり 劇中で監督がヘマした選手をなぐったり、練習がやたら軍隊調だったり クラブでホステスが着物を着ていたり、英語を知らない新聞記者達など 欧米人がイメージするトンデモニッポンが描かれる事が前提で作られた様な 日本人が観ても 逆カルチャー・ショック が愉しめる 異色スポーツ・コメディー映画です ■ この様な「とんでもニッポン」が描かれる映画が制作される背景には リドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」がそうであった様に ひとつは 日本の実情を知りつつ この様な国であってもらいたいという 製作者の 都合 が反映された脚色という点に理由があると思われます。 90年代当時の米国は「ドットコム景気」に向かっての 巨大企業のなりふり構わない動向に対して 諸外国の礼節に則った精神を見習えという風潮が国内で拡がっていた時期で 「世界の常識は日本の非常識」と謳われた日本を舞台に 米国の国民的スポーツの野球を東洋人と共にプレイするという その違和感と心地悪さを笑いを交えて描きながら 欧米と東洋の価値観の違いから学び自らを見つめ直すといった、 (94)『フォレスト・ガンプ/一期一会』の様な 90代当時の米国内での「自分探し」の風潮に呼応した内容の 一連のハリウッド作品の一つと思われ 劇中、日本人の性質を殊更 甘受する人種 として 分かった様に描いているのは その様な理由からと捉える事が出来ます 一方で、 誰よりも自分が秀でる事が最重要で個人主義が信条の欧米人の感覚からしてみれば バント で犠牲となりチームに勝利を導く チームプレイの精神が 日本人の信条と捉えた所は 春の氷よりも壊れやすく薄っぺらい内容の脚本の 唯一通った筋書き として 評価出来る所ではありますが この日本人の信条を 美徳と感じて称賛してはいても 実は勝つ為にはスタイルを気にせず 手段を選ばないという 東洋の礼節に則った駆け引きと勝負に掛ける気迫と奥深さを描くまでには 到底届いてはいない所に 中身がある様で無い市販のクリームパンでも食べる様な 名作には届かない無難な内容に留まる映画となった 理由があったような印象を受けました。 ■□ 劇中もう少し野球への愛情が描かれていたら カルト的作品からの脱却を図れた所でしたが 中日ファンであれば 優勝への験担ぎに本作を借りてみて 東海地方のレンタル店でのスコアを上げてみるのも 又、一興かもしれません☆ ■■■ 楽天市場 ■■■
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最終更新日
2017年11月28日 03時07分37秒
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