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2012年12月12日
XML

Japan 2015 (22678315573)
屋久島の森 (画像参照:Wikimedia)

日本生まれの音楽ジャンル
Progressive Rock
プログレッシブ・ロック
を聴いてみましょう!
【初級編】第7回 『日本のプログレ』







さて今回も自虐的企画 『ヘビメタ』『アニメ』と続く
怒涛の不人気3部作その完結編

コードネーム 『魚』 こと
『プログレッシブ・ロック』特集【初級編】 第7回をお送りします


今回は冬らしい(?)プログレカテゴリー発祥の地
日本のプログレ にスポットを当ててみます


ロック黎明期の日本においては
ハードロックも ヘビメタも プログレも、
ロックが定着しない当時の音楽事情では

国内にロックを発信する為に 聴きやすく工夫されるか
様々な要素が渾然一体となった楽曲の素材になる 一部
に過ぎませんでした

邦楽は長い間 ノンジャンルの暗黒の時代を送りますが
その隙間を縫うように 形を変えながら

今日の日本のロックが育って行ったのです

 それでは、順番に聴いて行きましょう♪




△▼△▼△▼
NOVELA - 調べの森 ​(1984)​

収録アルバム 『サンクチュアリ(聖域)』


Japan 2015 (23222800641)
Forests in Yakushima (画像参照:Wikimedia)

ギターの平山照継率いるプログレッシブロックバンド「NOVELA」
めくるめくダンジョンの世界に足を踏み入れたかの
ダークファンタジーを思わせるマジカルなナンバーです


元祖ビジュアル系としても
多田かおる の漫画 『愛してナイト』 のモデルとしても有名なバンドで

関西系ロックバンドの実力派の『シェラザード』から
平山照継(Gr) 五十嵐久勝(Vo) 永川敏郎(Key) 秋田鋭次郎(Dr)

『山水館』から 高橋ヨシロウ(Vo/Bs) 山根基嗣(Gt) の2バンドが合体し

NOVELAとしてデビューします

その背景は プログレ というジャンルに難色を示したレコード会社が
話題性をという付加価値を付け足してみた 企画バンド というのが
実情の様でした


初期のジェネシスの様な寓話性に溢れたハードプログレと称される
ツインギターによるドラマティックでテクニック重視の
ハイレベルな演奏が特徴のバンドで

まだビジュアル系という言葉が無かった時代に
少女コミックの主人公たちが画面から飛び出してきた様なルックスの
美形バンドとして話題となり

イギリスのグラム系バンド GIRL の前座を演っていた時
メインのGIRL を見ずに帰る客も居たという伝説を残している程の
女性ファンからの支持の高かったバンドでもありました。


3枚目のアルバム「PARADISE LOST」では
もうひとりの中心人物でボーカルも担当したベースの高橋ヨシロウの音楽性を
全面に押し出した様なハードロック的なアプローチが際立つ内容となり

これまで以上のパワフルな楽曲作りは
「ハードプログレ」と称される程の進化を遂げるのですが

中心人物が二人いるバンドとしての限界点に達したのか
このアルバムでの成果が結果として
ハードロックバンド「ACTION」結成の手応えへと繋がったのか

高橋ヨシロウ(Bs) 山根基嗣(Gt) 秋田鋭次郎(Dr)の脱退劇を
生み出す事になります


本曲は、山水館組の脱退後
新たなメンバーとして 笹井りゅうじ(Bs) 西田竜一(Dr) 招き
新体制となったNOVELAの、更なるプログレ色を強めたアルバムからの
表題曲的ナンバーで

テクニカルな演奏が持ち味のNOVELAらしい
巧みな演奏によるダーク・ファンタジー的な世界へ誘いつつ

富野由悠季監督作『聖戦士ダンバイン』を思わせる様な
ある種の寓話的世界を現代へと投影させる世界観で
自己啓発を誘う様な楽曲となっております

冒頭のドラムがGENESIS『Wot Gorilla?』そのままだったり
別曲では『One For The Vine』を模した導入など

これまで比較的オリジナル色のある楽曲を輩出してきたNOVELAが
本作では「静寂の嵐」時の GENESIS を
露骨なまでに模したアプローチが多数聴かれ

サウンド的には進化というよりはリーダー平山の音楽性が色濃く投影された
内容になった様な印象の作品となりましたが

元々少女コミックから抜け出した様なビジュアル系バンドという触れ込みの
実力派バンドだった事もあってなのか

ファンタジーコミックをベースにした様な印象の
現在の「アニソン」を思わせるサウンドに仕上がっている所から

日本特有の「アレンジ文化」の最たる姿が見て取れると共に
現在の日本音楽の源流を感じさせるものがあり

非常に興味深いアルバムでもある様な印象を受けました


△▼△▼△▼
難波弘之 - ブルジョワジーの秘かな愉しみ ​(1985)​

収録アルバム『ブルジョワジーの秘かな愉しみ


KORG Mono-Poly (angled right)
KORG Mono Poly (画像参照:Wikimedia)


山下達郎のバックとしても有名な日本屈指のキーボーディストです

作家としても活動しており、音楽を題材にした作品を多数発表し
またテレビの番組を持ち 司会をした事のある多才な人物です

キース・エマーソンに大きな影響を受けており、自身のバンド
『センス・オブ・ワンダー』 ではEL&P 同様の3ピースバンドで
活動をしていました

ほぼ歌謡曲ですが、これも日本独特のスタイルと言えるでしょう

本曲のタイトルはフランスの監督 ルイス・ブニュエルの代表作から取っており
作詞を依頼された森雪之丞は 映画の内容を詞にしたと言うよりは

難波から様々なイメージを受け取り それを自分なりに再構築したものを
詩として創り出したとの事でした


唄が途中ひっくり返りますが、作曲者が唄うのが最も良いという点では
ご愛嬌というものでしょう・・・



△▼△▼△▼
美狂乱 - 二重人格 (1982)

収録アルバム『美狂乱

The Japanese Mask
日本のお面 (画像参照:Wikimedia)


NOVELAと同じレーベルからデビューした
和製キング・クリムゾンと呼ばれる テクニック系のバンドです

すでにNOVELAが一定のファンを持ち
レコードセールスも順調だった事もあってか

クリムゾン・コピーバンド時代から話題の このバンドのリリースは
NOVELAの時の様な 顛末 はありませんでしたが
デビューの時点で残ったメンバー は リーダーでギターの須磨邦雄 のみでした

聴いての通り パクリ と言っても良いクリムゾン・フリークそのままですが
東洋的な神秘さが全編に漂う 息苦しい程の緊張感が全編を覆う

クリムゾンそのものと言っても良い仕上がりになっています

03年に TVアニメ 『魁クロマティ高校』 の音楽を担当しましたが
劇伴は 正に 美狂乱 そのものだった所が興味深かった部分です



△▼△▼△▼
四人囃子 - おまつり (1974)

収録アルバム『一触即発


Yomise(Yatai)
日本のお祭り (画像参照:Wikimedia)


プリズムのギター森園勝敏が在籍していた
日本屈指のプログレ系バンドです

ピンク・フロイド に影響を受けたサウンドであるばかりでなく
日本的な気怠い幻想美を作品にし

高い音楽性と演奏力、構成力を持つ 当時の洋楽ファンも納得する
単にプログレの枠組みでは語れない 多才な楽曲を発表してきた
バンドでした

それ故に、作品ごとに方向性は転換し迷走して
中心人物の一人の森園勝敏が脱退すると
まるで別のバンドになった様な変貌を見せる事になります

本曲はピンク・フロイド的と言うよりはブラック・コンテンポラリーの雄
ダニー・ハサウェイの 『ゲットー』 のパクリの様にも聴こえるのも
この時代では珍しくない事でした



△▼△▼△▼
PRISM - TAKE OFF (1986)

収録アルバム 『DREAMIN』

Korean Air Airbus A380-800 with contrail
Korean Air Airbus A380-800 with contrail (画像参照:Wikimedia)


元 四人囃子の森園勝敏が在籍していた
プログレ系フュージョンバンドです

本作は中心人物のギターの和田アキラとベースの渡辺健に加え
キーボードにシンセミュージックで名を馳せた 深町純を招いた
強力布陣で制作された作品です

青空に飛行機雲が印象的な マイルドセブンのCM曲としても
採用されました

本アルバムはベースの渡辺健がボーカルも披露する意欲作で
インストの本曲では 渡辺のハイレベルなスリリングで縦横無尽の
ベースプレイに圧倒されます

当時井上堯之が司会する番組に出演した時
スタジオに持ち込んだ機材の多さに 泡を吹いた井上に

『こんなに器材がなければ音楽が出来ないのか』 と言わしめた
当時の日本が誇る最高のスタジオ・ミュージシャンの

最先端のサウンドを聴く事が出来ます



△▼△▼△▼
高崎晃 - 逃亡 ~STEAL AWAY~ (1982)

収録アルバム『ジャガーの牙』

Loudness - Wacken Open Air 2016 07
高崎 晃 (画像参照:Wikimedia)


日本屈指のヘビーメタルバンド LOUDNESS のギタリスト高崎晃が
プログレ系ミュージシャン笹路正徳をプロデューサーに迎え制作した
ソロ・アルバムの1曲です

聴くと分かりますが 変拍子が多用された曲作りは高崎のものではなく
元ナスカの笹路正徳によるもので

『これはソロ・アルバムでは無い。ギター・ソロのアルバムだ』 と
当時は揶揄された程 全体的に笹路色の強いアルバムでした

本曲はLOUDNESS のボーカル 二井原実が担当し
冒頭の 『DANCE!』 という出だしに
ドラムの辻野リューベンは 鳥肌が立ったという話が残っています

そのドラムのリューベンは テンポが変わった唄の出だしで
笹路の変拍子アレンジに毒されて 頭が混乱したのか

スネアの位置が裏返ります

普通なら録り直しの所ですが 全体の出来の良さに
瑣末な事として黙認された様です 大らかな時代でした



△▼△▼△▼

というわけで いかがでしたでしょうか。

プログレは日本のロックの発展にも一役買う
幅の広い音楽であるという点に納得頂けたかと思います

さて 次回は一体 何が 更新されるでしょうか ごきげんよう☆


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最終更新日  2021年06月12日 17時24分03秒
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