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わらしべ工房 畳屋の楽屋裏(ブログ)

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2006年11月28日
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カテゴリ:どたばた営業日報
久々の更新です。




ちょっと今日は嫌なことがありました。


でもその事は自分にたくさんのことを教えてくれる出来事でもありました。




今日の仕事は、国土交通省関係のある事務所の社宅の表替えでした。(だいたいこのくらいの時期に、予算消化の目的で畳替えとかすることが多いです)


ところで、俺が普通畳替えの注文を受けて見積もりに伺ってから後日に工事、集金まで、大体は大歓迎、感謝されて全てを終えるパターンがほぼ100%なので、お客さんが冷淡な態度だったりするととてもショックを受けます。今日はそのような状況でした。


公務員の社宅の場合は、当然住民の考えに関係なく畳替えをすることになります。
なので、面倒くさいという態度を露骨に表す方もいます。


今日の畳替えをした部屋は4.5帖間に絨毯+セミダブルベッドという状態でした。
妻と二人かがりで頭と体を使いながらなんとか畳をはがしました。


その様子を見てて、そこの部屋の奥様は夕方納品の時にこうな風に言われました。

「ベッドもう少し丁寧に扱ってくださいね!」

別に荒々しく扱ってたつもりも無かったのですが、四苦八苦しながらやってた様子を見て雑に感じられたようです。

しばらくすると今度は、ベッドの傷を探すようなことをし始めました。


「あ、こりゃベッド触らないほうがいいな…」


そう思って、ご主人にお願いしました。


「なんかあると困るので、ベッド分解して、部屋の外に出してもらえますか?」



で、ご主人

「私、そんなことできないです。いつも引っ越し業者にまかせてますから!」

涙目で訴えてきました(ように見えた)。


普通の一般家庭の畳替えではまず起こりえない異常な状況に胃のキリキリする痛みをこらえながら今回の工事の担当者を携帯で呼んで状況を話し、立ち会ってもらって無事(なのか?)敷き込みを完了しました。


ありがた迷惑に感じている家の人の畳替えは大変でした。


国民の税金を感謝のかけらも無い人たちの畳替えに使われるのは忍びないです。でもそのお陰でうちが仕事できたのでちょっと複雑です。



もちろん社宅に住む公務員が全員変な人ばかりではありません。畳を担いで階段すれ違って「ご苦労様です」と声を下さる人もいます。部屋の畳をすぐに剥がせる状態にして下さっている人もいました。でもどちらかというと、整理してくれてない人、敷物の鋲すらそのままの人が多かったです。



普段、一般の畳替えの場合、「とくに片付けは必要ないです。こっちでします」とは言う事がありますが、今回の社宅の畳替えのことを考えると、ある程度家の人の協力と理解がないと、畳工事って成り立たないんだなぁと感じました。


全く感謝されない今日は畳の重さが倍くらいに感じました。

このことからすると、今まで俺は、正直儲けパワーで重い畳を担いできたと思っていましたが、決してそれだけではなくて、他の人を喜ばせたいというの動機も無意識のうちに持っていたことがはっきり分かりました(全く喜ぶ要素の無い人のために畳を持つ力はあまり無かったです)。


あと、「人の振り見て…」で、自分の身の回りでいろいろと仕事をしてくれる人達にはちゃんと感謝の気持ちを表そうとも思いました。
自分に接する人達には喜んで仕事してもらえたらいいです。(小学生の作文のようになってきました)




なんか愚痴に近い内容でしたが、なんとなくリセットできたみたいです。





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最終更新日  2006年11月29日 01時54分57秒
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