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カテゴリ:畳施工例
畳屋始めてからまる7年が経って、数年前に自分がやった畳を裏返しする機会が多くなりました。
以前、自分が手がけた畳を再び自分で新しくするというのは、二重の意味でホッとすることでもあります。 ひとつは、前回のお客さんに気に入ってもらった(あるいは嫌われなかった)ということと、使った材料が、悪くなかったということの結果、お客さんが再び頼んでくださったことになると思うからです。 昨日は4年前に表替えをした畳の裏返しをしました。 使った畳表は、ひのみどりという品種のイグサを使った、上級の品物でした。 畳の脇には、吉田さんの名前入り。 ちなみにこの吉田さんは、去年からうちと取引のある熊本の畳表の生産者のグループ「北出親畳会」のメンバーです。 彼らと知り合う前に偶然にも、問屋経由で仕入れた畳表が吉田さんが作ったものでした。世の中狭いです。 自分が選んで、使った材料が真に良いものだったかどうかはっきりするのは、数年後です。なので、お客さんから裏返しで呼ばれていくときは、とてもドキドキします。 で、四年前にやった吉田さんの畳表の様子は… 茶の間で、上敷きなども一切使わずにガンガン使用したにもかかわらず…痛んで無かったです! 一番痛んでいた箇所は上の写真の温風ヒーターの前の畳。部屋の一番過酷な状況下で、わずかに剥けてる程度です。同じような条件で使用して一年くらいでぼろぼろになってしまう国産の畳表もあったりすることをかんがえると、かなり立派な結果だったと思います。 あと、3年後くらいでも十分に裏返しができた位痛んでなかったです。 当時の吉田さんの畳表を初めて見たとき、印象に残っているのは、すこぶる綺麗で、丁寧に織ってあるのだけけれど、地が特別厚いわけでもなく、草がとりわけ硬いわけでもなく、極めて普通の感じで、正直「大丈夫かな、早く擦り切れたりしないかな?」と感じたものでした。 俺の畳表の目利きもまだまだでした。吉田さんの畳表は強靭な耐久性を証明してくれました。 年数も浅かったこともあって、裏返しした畳は、ほとんど新品同様の状態になってくれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月06日 01時08分14秒
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