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カテゴリ:人
仕事帰りの帰り道
マイカー出勤の自分は、赤信号で車を停止していた 場所は、オフィスビルが立ち並ぶ一角である 何気なく、足早に帰路につくサラリーマンやOLたちの姿が行き交う歩道に眼をやる そこには、遠慮がちに電話ボックスが2つ並んで設置されていた 携帯電話の普及で、公衆電話を利用する人が少なくなったのか、設置台数は減少の一途をたどっているという 2つのうちの一つの電話ボックスに、女性が入っていた 普通は、公衆電話を利用する時、電話と向かい合って話すと思うのだが、 (自分はそうするんだけど…) その女性は公衆電話に背を向け、道路側に顔を向けて会話をしていた 気だるそうに、ガラス戸に寄りかかっている 別にその女性が気にかかる存在ではないのだが、よく観察してみると、 公衆電話を利用しているのではなく、自分の携帯電話で会話をしているではないか! こんな光景、はじめて見た 雨宿り? …外は雨が降っているわけでもないのに 公衆電話を使おうと思ったら、自分の携帯が鳴ってそのまま会話? …携帯持っているなら公衆電話利用しないか 暑いから? …電話ボックスのなか冷暖房完備じゃないか 電話ボックスの中が居心地いい? …もはや、何もいうことはあるまい 考えあれば考えるほど、電話ボックスの女は謎に満ちていて興味深いものがあった 公衆電話を待っている人がいるわけでもなく、誰に迷惑をかけていないとはいえ、自分ひとりのものではなく、公共の場なのだから少しは自重していただきたいものだ あいにく信号が青になったので、車をスタートさせた 気になったのは、その時だけであった… ようは、信号待ちの間の退屈しのぎに過ぎなかったのである いつ、どこで、誰に見られているかわからないので、くれぐれも自分の行動にはご注意を… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月06日 08時44分41秒
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