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カテゴリ:愛
静かな夜…
就寝前の僅かな時間にバニラの香りがする小さなキャンドルに火を灯す 蛍光灯もつけず、真っ暗な部屋に一筋のあかりが灯る 白、クリーム色、山吹色、なんともいえない神秘的な色をしたその小さな炎は、部屋を暖かみのあるオレンジ色に染めて、静寂に包まれた夜と相まって、妖しい雰囲気を醸し出している 真っすぐに、何の曇りもなく燃え続ける炎 自分の吐息に右に左に揺らめく炎 火は恐ろしいという印象があるが、このキャンドルの穏やかな炎を見ていると、時間がゆったりと流れているようである 変幻自在に形を変える炎は、見ているだけで飽きないのだが、その炎を見ていると、なんだか心が諭されるような気がするから不思議である 炎には何か秘められたパワーがあるのだろうか? それとも、自分が感化されやすいのだろうか? 炎の暖かさが伝わるぐらいの位置に手をかざすと、まるで巨人の手のような大きな手のシルエットが天井に映る 年甲斐もなく手で狐など真似して影絵で遊んでいるうちに、リラックスしてきたのか、瞼がだいぶ重たくなってきた キャンドルに向かって息を吹きかけると、炎は一瞬にして消え、部屋は漆黒の闇に包まれた 炎を見続けていたせいか、瞼を閉じれば炎の残像が残っている が、それもいつしか消えた… 疲れているせいもあるが、今日は寝入りはよさそうだ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月26日 05時54分01秒
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