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カテゴリ:瞳
渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている『プリンセスの輝き ティアラ展~華麗なるジュエリーの世界』
美しいもの好きの自分としては一度訪れてみたかった展示だったのだが、なかなかタイミングが合わずにいた 開催期間が今月の18日までと迫るなか、通常の閉館時間は19時までだが、金曜土曜に限っては21時まで時間が延長されていることを知り、それなら仕事終わりでも間に合うと、今日の見学となった 数あるジュエリーのなかでも、ティアラほど女性を美しく、高貴に見せるジュエリーはない その起源は古く、古代ギリシャではティアラは神性を表すものだった その後、18世紀の宮廷や貴族の間でティアラが復活し、女性たちは高貴な階級の象徴として主に宮廷行事で着用した ナポレオンが権力の象徴として利用したように、それは文化や歴史と結びつき、輝きを放ち注目を集める存在であった 本展では、主に18世紀から現代まで歴史に名を残す女性が身につけた貴重なティアラ約100展で構成された、これほど大規模に展示することは世界的に見ても非常に貴重な機会で、ティアラだけに焦点を当てた展覧会は、日本では初となる (ティアラ展 主催者コメント抜粋) 会場は、やはり女性が圧倒的に多い 物静かで、どこか緊張感が漂う雰囲気のなか、見学する ティアラの展示は、“古代ギリシャ”から始まり、最後は“日本のティアラ”と、10のテーマに別れていて、それぞれの時代の特徴のティアラを楽しむことができる ティアラの傍には、実際に身につけている女性たちの写真や肖像画があり、見比べることができるので、なんとも興味深い それにしても、ダイヤモンドの輝きは素晴らしい 眺めていても飽きない 年代を見ると、1800年代 つまり、200年ちかくも前のものである 金や枠などの部分は年月の経過でだいぶ傷んでいたり補修されていたが、ダイヤモンドは年月を感じさせることなく、眩い光を放って、見る者を魅了していた なかなか間近で宝石を見ることはないので、食い入るように一つ一つ見る ライトを浴びてなんともいえない輝きを放つティアラを見ていると心が奪われ、女性が宝石に惹かれる気持ちが少し判るような気がした 展示物を見ていて、次の作品を見ようと思っていたら、ある紳士が食い入るようにしてティアラをまじまじと眺めていた 傍らで解説している女性の声にも熱心に耳を傾けている その男性は、画や書も嗜まれる、マルチな才能を発揮されている芸能人の方だった 真剣な眼差しは、何か創作意欲を駆り立てられるものがあったのだろうか もう次から次へと目に飛び込んでくる、贅が尽くされた豪華絢爛なティアラの輝きに目は眩んでしまった ダイヤばかり見ていると、目が慣れてきてしまって、エメラルドやアメジスト、トパーズといった宝石を使用したティアラが新鮮に見えたが、やはりティアラはダイヤモンド、それもシンプルなデザインのものに限る 100数点の様々なティアラを拝見して、そう思った 指輪、ネックレス、イヤリング…アクセサリーは数あれど、ティアラほど贅沢なアクセサリーは無いと思う 自分で身につけたところで、身に着けているという実感は自分にはさほどわからない 相手に自分のステータスを誇示する為のアクセサリーのような気がする 名立たる女性たちの頭上に輝いてきたティアラたちは、どれも誇らしげ その色褪せることのない輝きは、後世にも語り継がれていくことだろう この感動と興奮を忘れない為にも、展示されているティアラが収められている図録を購入して、帰るのであった 【プリンセスの輝き ティアラ展~華麗なるジュエリーの世界】 渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム 3月18日(日)まで 入場料金 大人ひとり…1300円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月19日 10時07分09秒
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