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カテゴリ:景
亀戸天神に藤を見に行った
できれば、お天道様が出ている明るいときに藤の花を観賞したいのだが、なかなか都合がつかず、今年も夜藤見物である 亀戸天神は、藤の花を様々な角度からライトアップしているので、夜訪れても十分に花を楽しむことができる 園内には藤の樹が100本、およそ1万房以上の花が咲き乱れ、濃淡の紫から、白い藤まで、様々な品種の藤の花が、藤棚から花を垂れ下げていた 園内は、上品な藤の花の香りが漂っていた 一見すると丁度見頃を迎えているようなのだが、花に近づいてみると、だいぶ痛んでいた 今年は暖冬の影響で、藤の開花も例年より早いらしく、4月中旬から4月末が見頃なのだという ところが、5月のゴールデンウィークに亀戸天神の藤を見に訪れる人が多いので、少しでも開花を遅らせる為に、木の根元を氷で冷やしたりしているのだとか ご苦労様です 去年訪れたときは、夜ということもあってか、園内の人影は疎らだったが、今日はゴールデンウィーク中ということも手伝ってか、結構遅い時間帯ではあったが、園内は賑わっていた ここを訪れるたびに思うのだが、一斉に咲いている藤の景観は、それは見事である 闇の中にライトアップされて浮かびあがる藤の花はとても幻想的だ 花を下から覗くと、まるで藤の花の雨が降ってきているようにも見える 見上げてばかりいるので、ちょっと首が疲れてきた 園内に咲く藤の中で、一際人々の関心を寄せていたのが長フジで、花の長さは1.5メートルを超えるという 色味がかなり淡い色合いなので、ライトアップされて白く映える長フジは、まるで靄がかかっているかのような幽玄的な光景 藤棚の下には池があるので、藤の花が水面に映り、無限に広がる世界を映し出していた それはそれで美しいのだが、やはり自分は色のしっかりした濃い紫色の藤の花が好み その美しい光景をカメラに収めようとシャッターをきるが、これがなかなか綺麗に撮れない フラッシュを焚くと、藤の花が光に反射して色合いが不自然な明るさになるし、若干の風が吹いているので、垂れて咲いている藤の花は気ままに揺れているのでブレてしまう 何より、藤本来の花が持つ美しさがどうしてもボヤけてしまい、まるで霞のように映ってしまう う~ん…夜の藤の花の撮影は難しい なんでも、近くに住んでおられるとかで、日中はすごい人出で観賞どころではないので、夕食を終えてから散歩がてらに来たという 家の近くにこういった花の名所があるだなんて羨ましいと思いながら、二言三言、世間話を交わした ここを訪れるときは毎回夜なので気にもしなかったのだが、5月の連休中だけで訪れる人は30万人を越え、それはもの凄い混雑ぶりだという 夜の幻想的な藤もいいが、藤本来が持つ紫色の花を楽しみたいところ しかしながら人込みが苦手な自分にとっては、ひっそりとした夜藤見物がお似合いかもしれない 花が終わると、5月の半ば頃から、木が弱らないよう実を結ばせない為に、花柄をすべて鋏で切り落とすそう 1万房以上あるわけだから、その作業は大変なもので、延べ50人近くの方々が作業されているとのこと 人々の心を魅了する、亀戸天神の藤の花 その美しい花の陰には、さまざまな人々たちの支えがある それを忘れてはならない 【亀戸天神 藤まつり】 4月21日(土)~5月6日(日)まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月03日 08時03分43秒
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