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カテゴリ:景
今の時期、旧古河庭園では夜間ライトアップされていて、薔薇の花を楽しむことができるというので、仕事終わりに行ってみた
大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在で、平成18年に国の名勝に指定された旧古河庭園は、武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴の、西洋と日本が調和する歴史的な名園 現在の洋館と洋風庭園の設計者は、明治から大正にかけて、鹿鳴館・ニコライ堂などを手がけ、日本の建築界の発展に多大な貢献をした英国人建築家のジョサイア・コンドルである (旧古河庭園のチラシより抜粋) 目指す旧古河庭園は、閑静な場所にあった 入園料として150円を支払う 趣のある洋館の足元で、赤やピンク、白や黄色、オレンジといった大振りな薔薇が見頃を迎えていた ライトアップされて幽玄的な美しさの薔薇を写真に収めようとしたが、今日は風が強いせいか、モデルとなる薔薇は右に左に顔を振って、まるで愚図っている子供のよう 風が吹き止む一瞬を狙っての撮影なので、1枚撮るのもかなりの根気が必要となった 洋館を横目にして、階段を降りると、そこは洋風庭園(バラ園) お世辞にも広いとはいえないバラ園には、色とりどりの薔薇が咲き、そのバラを楽しもうと、カップルや友人連れの人で賑わっていた 小さな薔薇を見慣れている自分にとっては、どれも大振りで自己主張が強い薔薇の花は、どれも魅力的 園内は、かすかに薔薇の花の香りが漂っており、バラ園から見上げる洋館と相まって、なんだか外国にでもいるような錯覚に陥った でも、辺りは暗い夜なので、薔薇が持つ妖しい魅力と、歴史ある洋館のせいもあってか、なんだか事件が起きそうな気さえした ドラキュラとか、ホラーな感じがピッタリの雰囲気である (サスペンスドラマの見過ぎか…) バラ園を下ると、もう花は終わってしまったがつつじ園があり、日本庭園へと続いている 道の足下には行灯仕立てのライトアップが施されていて、なんとも風情があるが、今時期のライトアップはバラ園がメインのせいか、日本庭園の散策範囲はかなり規制されていて付け足し程度のものであった それでも、心字池や滝を見て周り、洋と和のふたつの庭園を楽しむことができた 夜間のライトアップは夜21時までで、気づけばもうそろそろ閉園の時間 人影は淋しいほどに疎らになっていた それこそ、何かが起こりそうな淫靡な雰囲気 風のせいで思うような写真がとれずに悪戦苦闘したが、それでも何枚か気に入った写真を撮ることができた お世辞にも見応え十分!というわけではなかったが、それなりに夜の庭園・薔薇を楽しみ、旧古河庭園を後にした 【旧古河庭園 夜間のライトアップ】 5月11日(金)~20日(日)まで 期間中は午後21時まで園内散策可能 (最終入園は午後20時30分まで) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月22日 19時06分54秒
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