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カテゴリ:謎
新しく採用したスタッフに、自宅から職場までかかる交通費を訊ねた
手渡された交通費が書かれたメモを見ていて、ふと疑問に思った 我が職場は出勤時間が早い 新規採用のそのスタッフは、バスと電車を乗り継いで来ていると書いているから、推測するに、自宅は5時頃には出ているだろう 果たして、そんな時間帯に市営バスが走っているのだろうか? 気になってバスの時刻表を調べてみた 時刻表でダイヤを調べるだなんて、なんだかサスペンスドラマでいう犯人のアリバイ崩ししているみたいやね で、彼が利用しているという停留所の名前から検索して、バスの時刻表を調べた結果、朝早くにはバスは運行しておらず、たとえ始発のバスに乗ったとしても、出勤時間に到底間に合わないことが判明 『警部!アリバイが崩れましたッ!』 って、2時間ドラマの西村京太郎トラベルミステリーか!? 話が逸れたが、と言う事は、乗ってもいないバスの運賃を交通費として請求しようとした事になる 小さい額かもしれないが、これは立派な金銭詐取だと思いますが? 本人にその点を訊ねてみると、『バスは帰りの片道だけです』と、あっさりと認めた メモには、行きも帰りもバスに乗っていると書いてあったが、金銭詐取が目的ではなく、書き間違いだったんだね 交通費の件はこれで片付いたかと思ったのだが、実はそうではなかった 聞いてしまったのである 偶然にもスタッフ同士の会話を (決して盗み聞きではないので、悪しからず) スタッフ『何で通勤しているの?』 新人スタッフ『バイクです』 何だとォォ!? バスだの電車だのと交通費を請求しておいて、実際はバイク通勤だと? なんでも、職場の近くにバイクを路上に止めているんだとか 車やバイク通勤者の場合は、燃費と走行距離を計算して交通費を支払っている バスと電車で通勤していると申告しておきながら、実はバイクで来ている新人スタッフは、当然交通費に差額が生じ、その差額分は自分の小遣いになるというワケ 乗ってもいない朝のバス代を暴いたと思ったら、さらに裏があって、そもそもバスも電車も使ってはいなかっただなんて、大した役者だねぇ そこまでして、金が欲しいかぁ? コイツ、かなり悪質とみた さてこの顛末、一体どうしてくれようか 今の世の中、何が真実で何が嘘かなんてわからない 人は踊らされ、疑心暗鬼になり、正常な判断を失い、真実が嘘へ、嘘が真実へと姿を捻じ曲げていく 今日の二つの嘘も、自分がそのまま受け止めていたら、嘘は嘘ではなく真実になっていただろう 信じることも大事だけれど、やっぱり疑うことも必要なのかな? なんだか世知辛い世の中やね 嘘は、必ずしも悪いものではない 救いや楽しい嘘もある が、欺いたり、自分勝手な嘘はいただけない 口が虚しいと書いて、“嘘”という字になる そう、口にしているのは虚しい言葉なのだ それに気づいてほしい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月21日 19時29分03秒
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