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カテゴリ:人
駅へと向かう道を歩いていた
ちょっと急いでいたので、かなり急ぎ足 本当は車で出かけるつもりだったのだが、予定より仕事が押してしまい、車で出かけると、現場には電車より早く着くかもしれないが、渋滞に巻き込まれたりでもしたら、まず間に合わないので、それならと、堅実な電車で目的地へ向かうことにしたのだ 歩きながら、携帯電話の情報サイトで、目的地までの電車の乗り継ぎを綿密に確認する 情報を頭に叩き込むと、ふと空を見上げた きれいな夕空に、大きな大きな雲が浮かんでいた しばし立ち止まって、空を見上げていた すると、女性に声を掛けられた 「空、きれいですね」 ん!? 振り返ると、その声の主は、今さっき自分とすれ違った女性だった 歳の頃は50代すぎといったところだろうか ウォーキングをしているのか、ジャージ姿で首にはタオルを巻いている まったく見ず知らずの人が、いきなり声を掛けてきたので、少々驚いてしまった 「そうですねぇ」 なんて相槌を打ったら、その女性は、 「なんかこう、鷲が羽を広げているような雲に見えますわね」 と言った ずいぶんと、叙情的なこと言う人やね それにしても、見ず知らずの通りすがりの人に、いきなり声かける? よっぽど自分が、見上げた空に見惚れていたのだろうか そうそう、自分は綺麗なモノを見たり、ちょっとした幸せなことがあると、つい顔がニヤけてしまうところがあるから、きっと今も空見ながらニヤけていたんだろうね それで、ご婦人は話し掛けてきたんだと思う まぁ世間話程度だから、話しかけられても悪い気はしないが、それにしたって、通りすがりの人に声を掛けるだなんて、今の世の中他人に興味を持たない人が多いなか(自分もそうだけれど…)、ずいぶんと気さくな人だ 互いに軽く会釈を交わすと、その場を離れた 夕暮れ時のちょっとした人との触れ合い、なんだかちょっぴり心が温まりました って、アカン! 世間話しているほど、今は時間に余裕なんて無いやんッ! 慌てて、夕闇迫る街を駅に向かって走るのであった… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月31日 12時39分50秒
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