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今日の讀賣新聞朝刊の江東版に載っていた、バラの花びらで巨大な絵を描くイベント『晴海インフィオラータ2007』の記事
“インフィオラータ”とは、イタリア語で「花の絨毯」の意味で、晴海トリトンスクエアで2001年から毎年開かれているこの催しは、今年は“昭和絵巻”をテーマに、地元の小学生など約520人が約12万本のバラの花びらを使って、昭和を題材にした作品17点を制作し、運河沿いの遊歩道に展示されている (新聞記事より抜粋) 長年東京に住んでいるが、こんな催しがあるとは今回の記事を読んで初めて知った ちょっと気になったので、早速現場へと向かった 運河沿いに「花・緑・水」をテーマとしたテラスを有する晴海アイランド・トリトンスクエアでは、自然との共生、地域とのコミュニケーションを図る催しとして、地元住民を中心に実行委員会を組織し、インフィオラータを開催している (晴海インフィオラータ・パンフレットより) はじめてこの地を訪れたのだが、オフィスビル街のなかの一画とは思えないほど、季節折々の花々や緑が植えられていて、都会のど真ん中にいながらとても落ち着ける緑豊かな場所 まるで都会のオアシスといった感じで、休日ということもあってか、大勢の家族連れやカップルたちがゆったりとしたひと時を過ごしていた 花のテラスを抜け、朝潮運河沿いにある桜の散歩道と呼ばれる遊歩道に出た すると、そこには色鮮やかなインフィオラータの数々が展示されていて、それはまさしく花の絨毯のように見えた 今年から、4月29日の国民の祝日が「みどりの日」改め「昭和の日」と制定されたことから、古き良き昭和の時代を見直そうと、テーマが“昭和絵巻”になったそうで、それぞれの作品には、昭和の出来事(東京オリンピック・大阪万博)・文化(ファッション・紙芝居)・暮らし(カラーテレビ)・風景(東京タワー・勝鬨橋)などが描かれている 花の絨毯ということで、全面バラの花びらが敷き詰められて描かれているのかと思っていたのだが、そうではなく、カラーサンドと呼ばれる色砂のようなものと、花びらで描かれている バラの花びらといい、カラーサンドといい、用いられている色は赤・黄色・青といったほぼ原色に近い色合いなので、見た感じは派手でポップな感じ それだけに、その強烈な色彩が、題材の昭和絵巻とあまりマッチしていなかったように自分には思えた とはいうものの、地元住民の方たちが中心となって、ひとつひとつバラの花びらをむしり、キャンバスに並べていった苦労を考えると、作品のひとつひとつに温かみを感じた ついつい花屋の視点からすると、バラの花が勿体ないなぁ…なんて偏屈な眼で見てしまうのだが、ここを訪れた人たちの作品を楽しんでいる姿を見ていると、ひとつの作品として生まれ変わったバラたちも本望なのかなぁ?なんて思うのであった 花・緑・水」をテーマにしたテラスなだけに、周囲の風景と、インフィオラータの作品が実にマッチしていて、なんだか異国を思わせるような空間が漂っていた 遊歩道にはベンチがあるので、ちょっと休憩して運河の穏やかな流れを眺めたりと、実にのんびりとした時間を過ごした なんだか、いい感じ イタリア・ジェンツァーノ市はインフィオラータの本場で、その歴史は200年以上と言われている ここ晴海のインフィオラータは、2001年からだから今年でまだ7年目だが、人、自然、そして都会とが共生しあう催しものとして、これからも永く続いていくことを願ってやまない 晴海アイランド・トリトンスクエア 【晴海インフィオラータ 2007】 11月3日(土)~6日(火)まで (夜間は23時までライトアップを実施) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月19日 10時19分07秒
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