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カテゴリ:騒
寒いと、動きが緩慢になり、一つ一つの動作が小さくなる
少しでも体力を温存しておこうとしてのことだろうか? 外階段を登っていたときのこと 自分では足を上げていたつもりだったのだが、段の高さまで足が上がっていなかったようで蹴躓いてしまった あっ! と思った瞬間、自然と両手が出て、前のめりに倒れこむ身体を守ろうと、鉄板に手をついていた パァ~ン!! 勢いよく両手をついたものだから、冬の寒空の下、鉄板を叩いた音が響いた バランスを崩して階段に倒れこむ自分 急いで立ち上がると、よせばいいのに、誰かに見られなかったか辺りをキョロキョロ見回す 人影はなかった ヨカッタ… 何事もなかったようにして、階段を登りはじめた自分 でも転んだことを知っている証人がいた それは、自分の手のひら 悴んだ手に、ジンジンと激しい痛みが走る 両手を広げてみると、そこには鉄板の網目模様の跡がくっきりと残っていた… 幼い頃、“ポケットに手を突っ込んで歩くな”と教わった その理由は、転んだときに咄嗟に手をつけないから…と、自分は解釈していたような気がする ほんと、そうだね もし手が塞がっていたら、そのまま階段に倒れこんで、顔面を強打していたに違いない 考えただけで恐ろしい それにしても、人間って不思議というか、神秘的な部分が多い 何がって? いや、階段に蹴躓いて倒れこむ一連のシーンなんて、傍から見るとほんの1~2秒の出来事にしかすぎない でも当人からしてみると、その時、自分のなかではあきらかに時間の流れがほんの一瞬だがスローになる 蹴躓いた瞬間、“あっ!倒れる!”と思うわけ そんな余裕なんて無い筈なのに… で、気づくと、自分の身体を守るために両手がサッと出る 反射神経だろうか? それとも防衛本能なのだろうか? 決して、自分は反射神経がいいほうではないのだが、その時ばかりは、自分が両手をつくという指令を脳に伝達する前に、無意識に行動している 我ながら、自分ってこんなに俊敏だったっけ?なんて思ってしまった ここ数年は、疲れやすくなったし、椅子に腰掛けたり立ち上がるとき「よっこいしょ!」なんて声が自然と出てしまうなど、年々若々しさに翳りが見えてきているのだが、まだ身体は機敏には反応することができるみたい どうやら人間には、秘められた能力が潜んでいるようだ その能力を普段から使えればいいのだけれど… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月22日 19時21分21秒
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