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カテゴリ:謎
裏庭へつながっている扉が開いていた
普段は誰も使用しない扉である 誰かが開けっ放しにしたのだろうか? 不用心なので閉めようと、扉のノブに手をかけるとき、チラッと外を覗くと、随分と見ないうちに裏庭は雑然としていた 使わない資材や、売れ残った鉢物などが、無造作に置かれている 見るに見かねて、大掃除もかねて少し整頓することにした 決して売り物にはならないが、不恰好ながらも健気に生長している植物もあれば、枯れ朽ちてしまい、何の植物だったのかわからないようなものまである 枯れてしまった植物は放置していても仕方ないので、次から次へと処分していく 「りんどう」と書かれた鉢に手を伸ばした時だった ん!? 何やら奇妙なモノが生えている のが目に止まった それは茶色い色をしていて、枯れたりんどうの茎でもなければ、雑草でもなかった もしかしてキノコ!? そう、それはどこからどう見ても、キノコにしか見えなかった 小さな植木鉢の中には、10本ちかくのキノコが寄り添うようにして自生していた 一番大きなもので1cm程伸びてはいるが、全体的にはかなり小さめである 雨上がりで濡れた、キノコのかさの部分を触ってみた 白玉のようなモチモチとした感触である 見た感じといい、触った感じといい、やせ細った“なめこ”に似ている はたして、このキノコは食べられるのだろうか? いや、食べはしないけれど、ちょっと興味津々 見た感じは毒々しくないから、食べられそうな気がしないわけでもない 折角なので、キノコ狩り体験をしてみることに 沢山あるなかで、一番大きく育っているものを選んだ このキノコにとっては、このサイズが食べ頃なんじゃない? 絶対食べないけれどね 軸の部分を手に、恐る恐るソッと持ち上げた するとキノコは何の引っ掛かりもなく、いとも簡単に抜けた キノコの収穫初体験!! って、喜んでいる場合じゃないか 軸は腐っているのかグジュグジュしていて、軸を摘んだだけで、中から水分がジュワッと染み出してきた 土から顔を出したキノコの根元には、菌のような白いカビ状のものが付着している こりゃあ、喰えたもんではないですわ! キノコらしいキノコの匂いもしないし、もしかしてキノコじゃなくて、キノコの形に似た別の植物!? でも、どう見てもキノコだよ なぜ、りんどうの鉢からキノコが生えたのだろうか 実に不思議 それから、もっと不思議なのはこのキノコの正体 このキノコにも名前があるわけでしょ? 知りたい そして、食用なのか、毒キノコなのか それも知りたい 知りたいことだらけ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月26日 12時01分27秒
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