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ひとり残って仕事場で伝票整理をしていると、その男性は不意に現れた
パッと見強面の男性は、白い甚平を身にまとい、まるで弁当売りを思わせるプラスチックのケースを両手にかかえている 何やろ? ここら辺一帯は住所が混在していて、道を聞かれることが多々あるので、ひょっとして配達の途中に迷ったのだろうか? 応対に出ると、男性は自分が寿司屋であることを名乗り、1枚のチラシを出してきた その手渡された白と緑の二色刷りのチラシを見て、自分は驚くこととなる そう、そのチラシは“逆回転寿司”のものだったのである いやぁ、ほんとビックリした 昨日チラシを見て気になっていた“逆回転寿司”の店員の方にまさか昨日の今日でお目にかかれるとは… こんなことってあるのだろうか? 願いは通じる…ってやつ? いや、気になってはいたものの、願ってはいなかったか 思いは伝わる…ってやつ? うん、それかもしれない ところで、逆回転寿司屋さんが、一体何の用やろか? 怪訝そうな顔をすると、相手は、寿司の出前を始めたので、ご利用していただきたく試食品を配って回っているのだという まぁそうでしたか 店の住所を見る限りではご近所さんでもないというのに、わざわざご苦労様です 寿司が入った袋を受け取ると、男性は早々と去っていった 手渡された袋の中には、寿司が2個ずつ入ったパックが3つ入っていた 太巻き、白身のかんぱち、それに、ほっき貝ととり貝である どうせなら、一番好きな寿司ネタのマグロの赤身が良かったんですけれど …って、タダで戴いておきながら文句垂れてすみません だって、自分貝類が苦手なんです ということで、太巻きとかんぱちを頂いた うん、味は…いたって普通 そういえば、逆回転寿司とは、カウンターに置いてある1パック2個入りの寿司を、客が自由に見て廻って選んでいくシステムだと書いてあったが、こういう風にパックに入っているんだぁ ちょっと食べたい人ならいいかもしれないけれど、沢山買うつもりの人はパックが嵩張ってしかたないんじゃないかな? なんだか容器代がもったいないような気がする 試食として戴いたお寿司はいったいいくらなのかなぁ? チラシの裏に書かれていたメニュー表に目を配らせる 1貫105円か と、寿司ネタを目で追っていくと、我が目を疑う寿司ネタが載っていた 由紀さより!? 石川さより!? 吉永さより!? あぁ… 夜明けのスキャットの由紀さおりさんね 演歌歌手の石川さゆりさんね 大女優の吉永小百合さんね 細魚(さより)の名前にひっかけたダジャレというわけか …って、くだらないワ!! 自分は、見てすぐにピン!と来たけれど、若いモンは理解できないじゃないかなぁ? 「なんで、さよりに苗字がついてんねんッ!」 って、メニュー表に突っ込みいれてそう でも、こういう遊び心溢れる!?ナンセンスさ自分は好きだけれどね このしょうもないダジャレといい、店の存在といい、ますます気になってきた逆回転寿司 いつしか密かに店に潜入して、由紀さよりと、大好きなまぐろ赤身を買いたい そんな小っぽけな野望を抱く今日この頃である お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月14日 19時40分32秒
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