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カテゴリ:騒
先週の日曜日の話…
産地から届いた花の箱を開けると、中に入っていた小菊と一緒に、重機の運転免許証のようなものが出てきた なんでこんなモノが箱の中から?と不思議に思ったが、そんなことより、さて困った この免許証どうしたらよいものか 見て見ぬフリはできないし、警察に届けるのもなんだか違うような気がする きっと紛失した持ち主は困っていることだろう 免許証を見ると、そこには会社名が書かれていたので、社名からインターネットで検索して電話を掛けてみた 今日は日曜だから誰もいないかと思ったが、何回かのコール音のあと、相手は出た 声から察するに、上司らしき中年男性と思しき相手は、ちょっと無愛想気味だった そちらの社員の方の免許証のようなものを拾ったという旨を伝えると、 「普通郵便の着払いで送ってください」 と言われた へっ!? 普通郵便の着払いだなんて聞いたことがなかったが、相手は「できる筈」と言い切るので、翌日郵送する旨を告げ、そのまま電話を切った 翌日の月曜日… 仕事の昼休み休憩になると、拾得した免許証を入れた封筒を手に、郵便局へと向かった 窓口に立つと、自分はこう言った 「普通郵便を着払いで送りたいんですが」 すると、窓口の女性は、 「それはできません…」 と、キッパリ返答した 何ッ!? やっぱり、普通郵便の着払いなんてできないんじゃんッ!! そこで自分は、封筒を着払いで送るには、どのような手段があるのかを尋ねた すると、ゆうパック(一般小包)でなら、着払いで送ることが可能だという 配達する地域を教えてから出た料金は600円也 薄っぺらいたった一通の封筒を送るのに600円!? いくらなんでも高すぎやしないかぁ? その値段を聞いて、80円切手ぐらい自己負担しようかな?と躊躇したのだが、先方はクドイぐらいに「着払い」を念押ししていたので、小包扱いで郵送することにした サクサクと宛名を書き、封筒に伝票を貼った …って、封筒より伝票のサイズの方が大きいじゃんッ!! こんなんでいいのかぁ? どこか腑に落ちないながらも封筒を預けた 郵便局をあとにして歩きながら、切手を貼らずにそのままポストに投函すれば着払いになったか?とか、やっぱり80円切手ぐらいケチらなければよかった…と思ったのだが、中身は大事なものだし、小包なら万が一郵送中に事故があっても、追跡調査や保証があるからいいだろうと、自分に言い聞かせた 無くなったと思っていたものが600円で手元に戻ってくるなら安いモンでしょ この一連の出来事は、これで終幕を迎えるかと思っていたが、新たな展開が待ち受けていようとは、その時の自分は知る由もなかった 今日のこと… 職場のポストを覗くと、会社宛に一通の封書が届いていた 差出人を見ると、それは、自分が拾得した免許証の持ち主からだった 何やろ? まさか、送料に600円もかけやがって!といった苦情か? 封を開けると、中はお礼の文面が白い便箋に簡潔に綴られていて、さらには、ちょっとした寸志が同封されていたのである そんな気ィ遣っていただくようなことなんてしていないどころか、むしろ嫌がらせ?と思われても仕方ないような送付の仕方をしてしまったのに、なんだか恐縮しきりです お礼の手紙でも書く? なんて、文通している場合じゃないか こうして、当事者同士は一切言葉は交わさないままだったが、お互いのやさしい気持ちはちょっとは通い合ったような気がしたのであった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月28日 18時26分03秒
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