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カテゴリ:愛
午前中に診察の予約を入れておいたのだが、急遽仕事が入ってしまった
通院している病院の診察は完全予約制なので、時間までに伺えない旨を電話連絡すると、一番最後になるので構わないのなら、今日の夜の診察に振り替えてくださるとのこと 明日の予定ですら決まらないのに、次いつ病院に行けるか判らないので、お言葉に甘えて夜の診察に変更していただいた ということで、仕事を終えてから病院へ 誰も居ない夜の待合室はひっそりとしていて、なんだか心細い こんなとき、小説でもあれば時間を潰すことができるのだが、まさか夜に診察に来るとは思ってもいなかったので、そんな気の利いたアイテムなどない ただただ、何をするでなく、おとなしくしていたのだが、待合室に流れているBGMがあまりにも心地よい曲だったので、いつの間にか眠りの世界へと誘われたようだ ようやく自分の診察を終えて病院を出たのは、20時30分を過ぎていた 「やっぱり、診察は夜来るもんじゃないな…」 なんてブツブツ言いながら、雨で濡れたアスファルトの上を歩いていく 車を停めているコインパーキングに向かって歩いていると、ある1件の店の前で足を止めた 暗い夜道のなか、その店の窓からは、やさしい灯りが漏れていた 灯りに誘われるようにして近づいてみると、そこはステンドグラスのランプを扱う店だった 花や蜻蛉など、様々なモチーフをデザインしたランプが、いくつも並んでいる ステンドグラスを通して見える灯りは、なんとも幻想的 思わず、窓越しに暫しウットリしてしまった というのも、自分は、ステンドグラスが好きなのである 特にキッカケというものはなかったのだが、ただ単に美しいから気に入ったんだと思う その出会いは十年以上前の話になるだろうか? ステンドグラスのランプの専門店が閉店セールを行っていて、興味があった自分は、店を覗いてみた 色とりどりの鮮やかな世界観は、見ているだけで幸せな気分にさせてくれた 自分も欲しいなぁ…と思いつつも、やはり芸術品だけあって、割引価格といってもそう簡単に 手が出せる金額ではない そんななか、自分でも変えるお手頃なランプを1つ購入した それがキッカケとなり、自分が気に入ったデザインで、なおかつ価格が安いものを見つけると購入し、今では自分の部屋には3つのステンドグラスのランプがある 帰宅すると、久しぶりにステンドグラスのランプに灯りをともした 仄明るい光とともに、浮かび上がる花柄模様 やさしく、美しく、そして華やかに… 暖かみのあるその光は、見ている者の心を和ませてくれる なかなか自分の部屋でのんびりと過ごす時間がないんだけれど、たまにはこうしてステンドグラスの灯りだけで過ごすのもいいもんやね ムーディーでいいじゃん 秋の夜長、今宵は妖しく更けていく… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月29日 19時09分25秒
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