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カテゴリ:騒
「アレッ?無い…」
車から降りるときになって、初めて、自分の携帯電話が無いことに気づいた 職場を出る前まで充電をしていて、出かけるときには持ったと思ったんだけどな… 会社から持たされている仕事用の携帯電話から電話をしてみる すると、聞こえてくるのは、『留守番電話に接続します』というメッセージ どうやら電源は切れているらしい 携帯電話が無いことに一抹の不安を感じつつも、きっと職場に置いてきてしまったのだろう…と楽観的に物事を捉え、午前中いっぱいギッシリ予定が詰まっている仕事を片付けた 昼過ぎに戻ってくると、まず一番はじめに携帯電話の所在を確認するために自分のデスクへと向かった な、無い… ウソ? マジで!? あったのは、延長コードに刺さりっ放しの充電器だけ てっきり、デスクの上に置きっ放しで外出してしまったとばかり思っていたので、この結果にはさすがに焦る オレの携帯電話どこ行った? ここはひとつ冷静になって、記憶の糸を手繰り寄せてみる 確実に覚えていることは、出かける前に携帯電話を充電し、充電が終了したので、充電器から外した そこまで そこから、携帯電話をどうしたかについての記憶はスッポリと抜けてしまっていた 車の中はくまなく探してみたが携帯電話は見つからない という事は、自分は携帯電話を持って車に乗り込まなかったという事になる つまりは、携帯電話は、職場のどこかにあるのだ どこにあるんだ? 電源が入っていれば、電話を鳴らして着信音を頼りに探すことができるが、電源が入っていない現状では、自力で探し出すしかない 仕事が溜まっていて、携帯電話を探しているどころの余裕はないので、仕事を片付けつつも、頭のどこかでは、携帯電話のことを気にかける 今日一日の仕事は終わったが、相変わらず携帯電話は見つかっていない これだけ探してもないということは、一体どういう事なんだろ まるで神隠しにでもあったような気分だよ それにしても不思議 なにが不思議かって、時間にして僅かの筈なんだけれど、なんで記憶にないんだろ? 充電器から携帯電話をはずしたことは覚えている それから外出するために車に乗り込むまでの間、何をしていたかも覚えている なのに、携帯電話をどうしたかは覚えていない 何故? ほんと、不思議… そろそろお手上げか? いや、もう一度、今日乗っていった車の中を探してみよう あれだけ探したのだから見つかるわけがない筈なのに、最後の悪足掻きとばかりに、車内を調べてみる !!!!! 「あった!」 なんと、運転席の座席の後ろに、自分の携帯電話が落ちていたのである ヨカッタァァァ!! 半日ぶりの再会に喜びつつも、自分の頭の中では様々な思惑が渦巻いていた なぜ運転席の座席の後ろに携帯電話が落ちていたかという疑問は、この際置いておいて、とりあえず、車内の中に携帯電話があったという事実は間違いない ということは、自分は、充電を終えた携帯電話を手にして、車に乗り込んだという事になる でもね、全然記憶にない! 無意識のことだったのかなぁ? だとしたら、ちょっと怖いよね 普段生活しているとき、何をするにしても強く意識をしているわけではないが、頭のなかの一部分では今自分が何をしているのか意識が働いているのではないだろうか だからこそ断片的にではあるが記憶が残っているんだと思う が、今回の携帯電話に関していえば、まったく記憶が飛んでいる これって、自分が無意識にやった行動なんだよね? 別に何か考え事をしたり、気を削がれることなんて何もなかったのに、意識は働いていなかった う~ん…考えれば考えるほど謎だ… でも、この一連の騒動は自分が引き起こしたことに違いはない 大丈夫かな?自分 なんだか心配になってきたよ 全部が全部、ひとつひとつのことを意識して生きようもんなら、処理する情報量が膨大すぎるので、ある程度は流れるようにして生きていくことも必要なのかもしれない が、いつ無意識というスイッチが入るか分からないだけに、やっぱり意識していないとダメなんだろうな 意識することを意識する 無意識のうちに無意識になっている 生きるって、難しい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月30日 20時57分32秒
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