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あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2009年01月03日
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春と秋の彼岸には、必ず墓参りをしている母
自分も誘われるのだが、彼岸の時期は仕事が忙しく、一緒に墓参りをすることはできないので、その時は、お墓に供える花を自分が用意して持っていってもらっている

今年の正月三が日は、珍しくのんびりと過ごしていて、「折角だから一緒に墓参りに行きたい」と母が言い出したので、お供することにした
今日は、母の実母の月命日なのだそうだ

車を走らせること1時間弱のところに、先祖代々の墓はある
お正月だというのに、お墓参りに訪れている人が意外といることに驚かされた
供えられている花も、松が入っていたりと、いかにも正月らしい
それに比べると、自分が用意した花は、大菊に小菊、カーネーションとあまり見栄えはしない
今日の墓参りは急に言われたので、特別に花を準備することができず、あり合せの花で用意したのだ

供花
お墓や周りを掃除して、花を供えた
うん、きれいになった
ふと空を見上げると、今日も雲ひとつない青く澄んだ空が広がっていて、実に気持ちがいい
だけど、風が強いからお線香に火が点きにくいや
冷たい風、ライターの小さな炎、なかなか点火しないお線香…
格闘すること数分、ようやく火がつき、お線香のほのかな香りが冬の風に揺らめいた

今日お墓参りに訪れて、強く思ったことがある
それは、命のつながり
普段は一丁前に生きている自分だが、それもこれもご先祖様があっての、今の自分がいることを思い知らされる
遥か遠い昔から脈々と受け継がれている命のつながり…
そう考えると、なんだか壮大すぎて、自分が自分でないような気がして不思議でならない
生きているということ
生かされているということ

言葉ではうまく言い表すことのできない、重く尊いものを感じずにはいられない

静かに目を閉じ、感謝の意と、今年一年無事に過ごせるよう手を合わせた…







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最終更新日  2009年01月05日 20時22分41秒
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