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カテゴリ:舞
なんの脈略も無く、たまたま、ある若手の役者の方のブログを覗いていた
そこには、舞台稽古で役作りに苦しんでいることが切々と綴られていた そんな飾り気の無い人間味に溢れた一面を見た自分は、その役者さんの事が気になり、出演する舞台を観てみようとチケットを手配した 観劇日当日 劇場の最寄り駅である恵比寿駅の駅前広場には、大きな櫓が組まれていて、多くの浴衣姿の人で溢れかえっていた どうやら盆踊りらしい 夏だもんねぇ… と、賑々しい祭囃子を背にして、公演が行われる恵比寿エコー劇場へと向かった space shuttle show 第一回公演 『シブヤ×アキバ~カノジョはボクの青い鳥』 秋葉原のライブスペース ライブ中、突如停電してしまう 数秒後に電気がついたとき、ステージからアイドルが消えていた…! ボクのカノジョが消えた オレのカノジョが消えた その時から、アキバ系の僕たちと、絶対関わる事なんて無いと思っていたシブヤ系の彼らとの、消えてしまった彼女を探す夏が始まった… (公演チラシより引用抜粋) この舞台、3日間で5回公演と、公演回数が少ない しかも、そのうちの4公演が既にチケット完売 舞台に出演される方々は、誰ひとり自分の知らない役者さんばかりなのだが、かなり人気のある舞台のようだ そんなわけで、チケットが残り僅かだった今日初日に観劇することになった 予約してゲットしたのは1番前の列の席! 小さな劇場なので、舞台は間近 こんなすぐ傍で舞台を観ることに、自分としては気恥ずかしさは隠せなかった さてさて、舞台はというと、正直言って殆ど期待していなかったのだが、これが自分の期待を良い意味で鮮やかに裏切ってくれて、とても面白い作品だった なんといってもストーリー展開が面白い 消えたアイドルを探すというメインのストーリーを主軸に、愛や友情、苦悩といった青春の群像が織り込まれ、肝心の謎解きもさまざまな伏線が張られていて、それら一つ一つがラストに向かって結びついていく 物語は二転、三転、大ドンデン返しが用意されていて、その息もつかせぬ展開に唸ってしまったほど その作品を作り出す役者さんたちは、二十代を中心とした若いカンパニー この作品で初舞台を踏むという人が多いようで、通常より長く稽古期間が設けられた なかには、舞台慣れしていないことと、初日というせいもあってか、演技に硬さが見られる人も見受けたが、全体的には若さと熱意で押し切ったという感じ 特に、渋谷の不良集団のチームリーダーを演じた矢崎広氏の熱い男っぷりは、男の自分が見ても惚れてしまうほど 気迫に満ちた演技で、作品全体をグイグイ引っ張っていった 対する秋葉原のオタク集団のリーダーを務める佐藤考哲氏も、これはこれで見事に優男を怪演 肉食系と草食系の相反する二人の男の身体を張った対決は見応えがあった ちなみに、この舞台を観るキッカケとなった、役作りに悩んでいることをブログで明かしていた役者さんはというと、しっかりと登場人物の一人として舞台上に息づいていた 演じる役所が自分の性格とは相反するキャラクターなのか、時折素の表情を覗かせてしまうところが、なんだか微笑ましかった とにかく役者の方々の若々しいパワーが漲っていた作品 若いっていいな… 若いって素晴らしい そんなことを思ってしまう自分は、歳をとった証拠だね space shuttle show 第一回公演 『シブヤ×アキバ~カノジョはボクの青い鳥』 恵比寿エコー劇場 7月31日(金)~8月2日(日) 出演/エージ…矢崎広/リヒト…佐藤考哲/エリ…小花/ケンジ…矢ケ崎一樹 ほか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月19日 09時58分38秒
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