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カテゴリ:舞
本日初日を迎える舞台『恋桜』
約1ヵ月半かけて、北は青森から、南は鹿児島まで地方を巡演する 都合がつけば観たいと思っていた作品だったので、今日、東京から一番近い公演会場である、埼玉県の戸田市文化会館へと足を運んだ 『恋桜』 華やかなりし往時の東京は下谷花柳界を舞台に、三人の芸者の三通りの恋が織り成す人生模様 (公演チラシより) 三人の芸者を演ずるのは、多岐川裕美氏、中田喜子氏、仁科亜季子氏 着物姿がなんとも艶やか 芸者でありながら置屋の主人でもある八重次は芯の強い女性、売れっ子芸者なのに守銭奴(ケチ)な梅竜、芸より恋に生きる妹芸者の照葉 三人の性格付けが見事にそれぞれの女優さんに嵌っていて、役が実に活き活きとしている そんな大輪の花が咲き競うなかで、梅竜の旦那を演じる名高達男氏も、抑えた演技のなかに素敵な紳士像を巧みに滲ませていた 物語は、三人の芸者各々が抱える恋模様を中心に展開されていく 幼い少女時代から秘めたる恋、愛する人が帰ってくるのを待ち続ける恋、愛し合う二人の成就しがたい恋 それぞれが紆余曲折、すったもんだの末、自分なりの答えを見出し、明日への新たな第一歩を踏み出していく 成就する恋もあれば、叶わぬ恋もある 辛いこと、悲しいこと、苦しいこと… 生きていると色々なことがあるけれど、生きていれば幸せはやって来る 人生捨てたもんじゃない! そんな前向きな気分にさせてくれた舞台 心温まる作品を観て、なんとも清々しい気分で会場を後にするのだった 平成二十一年度松竹特別公演 『恋桜』 8月22日(土)~10月4日(日)まで 日本全国各地を巡演 出演/八重次…多岐川裕美/梅竜…中田喜子/照葉…仁科亜季子/谷川俊次…名高達男 ほか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月19日 10時00分41秒
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